vsディープソート Turn‐2
「
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≪ホワイトビショップ・エクソシスト≫
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祈りをささげる神官の腕は、魔を払うガントレットに包まれていた。
「バトル、≪ホワイトビショップ・エクソシスト≫で≪トラブル・モンキー≫を攻撃!」
足元にまき散らしたバナナ煙幕ををものともせず、拳をみぞおちに叩き込む。
「≪ホワイトビショップ・エクソシスト≫がバトルで相手アバターを破壊した時、一枚ドローする。ターンエンド」
「
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≪タイニー・エレファント≫
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「ぱおーん」
「このアバターが出た時、一枚ドローし、手札を一枚捨てる」
長い鼻からスプリンクラーのように水を撒き散らす。
「バトル、≪タイニー・エレファント≫で≪ホワイトビショップ・エクソシスト≫を攻撃」
勢いをつけてボールのように体を丸めて転がる。≪エクソシスト≫が拳を振り下ろす間際、水を噴射して魔球のような軌道で顎を捉える。
「≪クロカンブッシュドッグ≫でソートを攻撃!」
スカートの裾に噛みついて引きちぎった。
「キャーッ。やめて!」
(◆◆◆◆◆◆)アオバ ⅤS ディープソート(◆◆◆◆◆×)
「ターンエンド」
「……ヒドイ。こんなのあんまりだわ」
破れたスカートの裾を握りしめる。
「もう、知らない。本気で怒ったんだから!」
それまで声援を送っていた観客席のファンたちもソワソワし始める。
「まさか⋯⋯」
「遂に出るのか⋯⋯?」
「死んだな、アイツ」
「
空を見上げるほど巨大な女神像。手には矛、背には翼。その威圧感に反して閉眼したまま慈愛に満ちた表情を浮かべている。
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≪ホワイトクイーン・ウィクトーリア≫
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「
「アオバくん、知っている? チェスって恋の縮図なのよ」
「どういう意味だ?」
「だって、逃げる事しかできない
ディープソートはカメラを覗くように両手で三角形を作り、ハートへと変える。
「へーそうなのか」
「興味なさそうだな。アオバの奴」
「いずれ分かる時が来るよ。恋する女の子は強いって♡」
ディープソートが投げキッスをするとライフがハート型の風船に包まれて≪ウィクトーリア≫の元へと飛んでいく。
「
(◆◆◆◆◆◆)アオバ ⅤS ディープソート(★◆◆◆◆)
「≪ホワイトクイーン・ウィクトーリア≫の効果! このアバターのベースにライフが置かれた時、ベースにライフを持たない、パワーとガードの合計が5000以下のアバターを全て手札に戻す!」
「何⁉」
『
両翼を広げ、一度扇げば突風が吹き荒れる。≪クロカンブッシュドッグ≫と≪タイニー・エレファント≫の体が浮かび上がると、カードに戻されて手札に加わった。
「これでアオバくんの
『
黄金の矛を掲げると黒雲が頭上に現れ、稲光と共に雷が矛に落ちる。あまりの眩しさにアオバは目を瞑る。そこへ帯電した矛を振り下された。
(××◆◆◆◆)アオバ ⅤS ディープソート(★◆◆◆◆)
「ソートちゃんを怒らせたらどうなるか、これで思い知ったでしょう。ターンエンド」
「ありゃもうダメだな」
「威勢はよかったけど」
「相手が悪い」
周りの観客たちも小言を呟く。しかし、サバサキだけが知っている。
アオバはここからがしぶとい――――。
「へへっ、やっと面白くなってきたな!
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■【覚醒】自分アバター{
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