第22話バカップルに真面目な話は続かない

なろうで書いているところまで連続投稿します。


高校生のカップルなので本筋の話よりもイチャラブしたいのです!




「と忠告された」

「んーそうだろうね。私も教師だったらそれぐらいしか対策は出来ないかな」

「辞めさせた方が手っ取り早いような気もするがな」

「一応、公務員だからね。よほどのことがない限りは退職させることはできないよ」

「そういえば公務員だったな。生徒に危害を加える可能性があるのに厳しく出来ないって、校長の権限も微妙か」

「いやいや、校長先生は良くしてくれてるって、部下を罰するのが上司だけど責任も取るのが上司だからさ。お偉いさんにも報告しているはずだし、校長先生も何かしら責任を取っていると思う」

「うーむたかが高校生には難しいな」

「今のところは先生達に甘えておけばいいさ。恨んでもこれ以上何かすれば自主退職の可能性も出てくるだろうし」

「こずるそうだったもんなあいつ」


 俺と湊は情報を交換していく。

 中学時代に話し合わなかったせいで離ればなれになる可能性があった。それ以来、気になったことは話し合うようにしている。


 帰宅したあと二人で横隣りでソファに座り、映画を見ながら話をしている。


「湊」

「なに?」

「危険なことはするなよ」


 俺の言葉にぱちくりと瞼を開閉させたあとニマーを笑う。


「周平は私に危険なことはしてほしくないのかな?」

「当たり前だろう」

「んーどうしようかなー」


 俺の膝の上にポフッと倒れて頭をのせる湊。顔は上を向いてこちら見ていた。

 その目は笑っている。


「チューしてくれたら約束するー」


 湊は目を閉じて口をタコにする。

 誰が思うのだろうか、学校では中性的な容姿で女子が常に周りにいて、男子にも人当たりがいい湊の甘えている姿を。


 俺達はまだまだ高校生の若者だ。

 真面目な話はそう続かない。特に二人でイチャイチャしていたらそんなものだ。

仕方ないので相手をしてやろう。


「ほれひゃなゃひよ~(それじゃないよー)」


 可愛いほっぺをムニムニ引っ張ってやる。

 顔の線は細いのに湊の頬はよく伸びる。出来立てのお餅、いや求肥だな。

 イヤイヤと湊は首を振るが柔らかすぎて指が外れることは無い。


「ひゃへれー(やめてー)」

「ん~何を言っているのかわからんな」


 縦縦横横マル書いて、もう一回だ。

 本当にこいつの頬っぺたは何で出来ているんだ。抱き枕にして欲しいくらいだ。


「んーっもう!引っ張り過ぎだよ周平!」


 俺の手を引き剥がす湊。大変おかんむりだ。

 手足をバタバタしての猛抗議だ。


「ごめんごめん」


 湊は起き上がると自分の頬っぺたを擦る。


「頬っぺた赤くなってない?」

「少しだけな」

「彼女に酷いことした周平には罰です。私は現在両手が使えませんのでテーブルの上に置いてあるお菓子を食べさせなさい」


 両手で頬っぺたを押さえながらアーンと口を開けた。俺に餌付けをしてほしいようだ。


「しょうがないな。彼女の言うことは絶対だったか?」

「それもあるけど、彼氏は彼女を甘やかさないといけません。満足するまで相手をしてね」


 甘やかすのは望むところだ。いくらでもしてやろう。


 テーブルの上にあったポテチを開けて一枚取り出し、アーンしている湊の舌の上に乗せる。


 ゆっくり噛み砕いてごくりと喉の下に落としていった。


「う~んなんだろうね。周平に食べさせてもらうと三割増しで美味しい気がする」

「倍じゃなのかよ」

「倍にしてもらいたならもう少し食べてみないとわからないね」


 再び口を開けて要求する湊にせっせと給餌することにした。



ーーーーーーー

「ラブラブイチャイチャしたい」

「今回のは違うのか?」

「今回のはラブイチャ。ラブラブイチャイチャは周平が背後から私を抱きしめて、首筋にチュッチュッキスしながら愛を囁くのです」

「ラブラブイチャイチャは成人の後だな」

「やーん」


こんなものです青春しているバカップルは・・・ケッ!爆死しろ!(*`Д´)ノ

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