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 みんなー!

 こんにちはー!


 画面の向こう側現実世界の読者とこの世界との間、〝第四の壁〟の住人、ある時TGXシリーズは転生モノになくてはならない〝女神役〟の宮城創きゅうじょうはじめが今回も読者に説明していくね。わからないところがあったら手を挙げて質問してね!


 二〇〇〇年十二月二十六日、当時の首相であった風車宗治かざぐるまそうじ死去。

 センセーショナルな事故の翌年に『能力者保護法』が施行され、この世界に〝能力者〟という存在があると、ようやく認識されるようになった。よくわからない事象に名称を与えることにより「そういうのもあるのか」と世間の人々が口々に言い出す。まあ、よくあるやつだね!


 表側では氷見野雅人ひみのまさひとを中心として既存の〝能力者〟を治す動きがあって、治すも何も普通の人間と能力者とを判別できないといけないから、能力者が発する特有の生体電位を計測する装置を作っていたり、風車宗治の秘書であった作倉卓さくらすぐるが〝能力者〟を統括する『組織』の運営を始めたり。

 この世界に於いての〝能力〟は、防衛機制の一種として捉えられている。例の『能力者保護法』で定義された言葉の意味としては『現代の科学では証明できない不思議な力』らしいね。

 生命の危機にさらされた時に自分の身を守るために発現するものなんだけど、全ての人間が絶体絶命のピンチで〝能力〟が使えるようになるわけでもない。99.9パーセント死ぬ。成功例の最悪のケースとしては香春隆文かわらたかふみみたいに人間を殺しまくる奴がいるから、『組織』は必要ってわけだね。こいつに関しては『かつて青く、今となってはさびついた宇宙船に』って話で触れているからよろしくね。


 ――いわゆる『パーフェクトシリーズ』と呼ばれている一連の物語は、ある出来事をきっかけにこの『組織』が内部から崩壊して〝能力者〟が全滅してしまった〝正しい歴史〟を、偽のアカシックレコードを用いて。そんな話だね。ぼくも何回か出てくるから読んでね。


 裏側では自分がこの世界の他の人間よりも賢いと思い込んでいる人たち――能力者〝保護〟法っていう文字が読めない文盲ども――が一箇所に集まって〝能力者〟という存在を人道ガン無視でに作り出さんとするプロジェクトがひっそりと始まった。

 プロジェクトの成れの果て。

 一人の人間から感情が抜け出して、その感情が実体化したもの。


 で、次の話ってどの地点を話せばいいかね。Recorderの撮り直し? それとも過去の話?

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