変人幼馴染は恋人作りの練習台として俺を使うようです
雨蕗空何(あまぶき・くうか)
1/23
「突然だけど、私は将来の恋人作りに備えようと思うのでオマエには男を悩殺する実験台になってほしい」
「突然すぎて心臓止まるかと思ったんだが? それ恋愛対象外宣言? 幼馴染の俺は恋愛対象外だっていう表明?」
「オマエと私が恋愛関係になる可能性は、鼻からすすったおうどんが大便にそのまま出てくる確率くらい難しい」
「頑張れば普通に成功しそうな確率じゃねーか。俺普通に頑張っちまうぞ?」
「うどんすするのを?」
「恋愛関係になるのをだよ」
「えぇ……オマエって私を恋愛対象として見れる? 引くわぁ……こんな女を恋愛対象として見るとか幼少期の人格形成に問題あった?」
「自分で宣言した目的をいきなり全否定してんじゃねーよ。幼少期の人格形成をまさにおまえと共に過ごして来たんだよ十六年間も」
「大丈夫? 私を恋愛対象として見るとか頭おかしい? 肛門科行く?」
「この流れの病院受診で肛門科を勧められるとは思わなかった」
「恋は下半身でするものだから」
「下半身の主体どこにあるんだよ? 恋に落ちたら内痔核がトゥンクするのか?」
「恋を自覚した瞬間ということだね」
「やかましいわ」
「クソみたいな言論だと思ったね、肛門科だけに」
「やかましいわ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます