1st〜異世界転生余命半年だった僕が悪魔の力で無双します〜
橘 英樹
第1話自力転生
僕は幼い頃から病弱でずっと家で療養している。
お医者様から運動を禁じられているので部屋で本ばかり読んでいるよ。
パパは優しくて何でも買ってくれる、僕の広い部屋はパパからの贈り物で溢れ返っている。
ママはキレイだったり可愛かったりするけれど、しょっちゅう変わるので覚えてらんないや。
元気になったら学校に行くのが夢だったけど、パパとかかりつけのお医者様が話してるのを聞いちゃった。
僕の余命はあと半年らしい……
こうなったら大好きな本、"ビジネスマン転生"みたく僕も転生して異世界で無双したいぞ。
どうすればいいんだろう?
トラックに轢かれるのは怖いしなぁ。
そうだ!神様や女神様の呼び出し方は分からなくても、悪魔の呼び出し方は有名だ!本で読んだ(ドヤァ)
先ずは鶏の生き血で魔法陣を描いて……血は僕の輸血用の血でいいか笑
魔法陣の四方に悪魔召喚の力の源となる触媒を配置する。
"コウモリの羽根"
うーんそんな物はない代わりに僕のホントのママの形見のロザリオを置く。
"黒真珠"
代わりにパパから貰ったブラックカード。
"竜の牙"
代わりにスマホ。
"トカゲのしっぽ"
代わりに子供の頃から一緒に寝てるクマのぬいぐるみ。
魔法陣の真ん中にソロモンの鍵 (という名の魔法書)を置いて悪魔召喚の呪文を唱える。
1分、2分、3分悪魔は現れない。
っとトントンと後ろから肩を叩かれた。
振り返るとひと目で悪魔だと分かる人物が立っていた。
「初めまして少年、吾輩はメフィストフェレス悪魔である。それにしても酷い魔法陣だ、かろうじて魔法陣を描いた血とソロモンの鍵が本物だったから良かったが他はデタラメもいい所」
「初めましてメフィストフェレス、僕は不破明日斗と言います。異世界に転生したいんですがどうすればいいの?」
「簡単であ〜る明日斗君、マトモな力のある触媒を配置してソロモンの鍵に転生の呪文を唱えるだけであ〜るよ」
「解りましたありがとうここに座ってしばらくお待ちください準備しますので」
僕はクマのぬいぐるみをどけて座ぶとんを敷いてメフィストフェレスを座らせる。
「おおこれはご丁寧にありがとうであ〜るよ」
僕は転生の呪文を唱えはじめた。
「ちょっちょっ明日斗君?何故もう呪文を唱え始めてるの?あれっ?体が結界に縛られてってこの魔法陣じゃ私自身が触媒になって私の力が全て奪われる形になってるじゃないですか!?」
魔法陣が強い光を放ち僕の部屋は真っ白で何も見えない、最後にメフィストフェレスの声が聞こえたような気がする。
「覚えてなさいよ」
次に目を覚ました時にはゴブリンに囲まれていた。
「やった異世界転生成功だ!でもこの状況どうしよう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます