第24話 鬼人族に遭遇すると
アイゼンとアンドロイドのルナは『竜王の
アイゼンとルナは第1級冒険者パーティー『レッドビーク』たちが
アイゼンが待機部屋から石像の部屋を
アイゼンとルナが部屋に入ると、部屋の
石像は男の姿をしていた。
ルナが高さが9メートルはある石像を
「白砂で造られた石像ではありますが、白砂は作動していません。頭部に
「なるほど。勝てそうなの?」
アイゼンは巨大な石像に対して
「お
「わかった」
4体の石像がドスドスと足音を立てながらアイゼンとルナに
アイゼンが入り口で見守る中、ルナは石像たちに向かって走り出した。
石像の攻撃は
ただ
ルナはしばらくの間、4体の石像の攻撃をかわし続けていた。
ルナが戦い始めてから
王国最強パーティーと
大盾の男は石像との初めての戦いのときに石像の一撃をモロに受け、盾ごと吹っ飛ばされて
大盾の男は怪我が回復後、再び今回の『竜王の庭園』攻略に参加したが、石像の力が強すぎて
『レッドビーク』たちが部屋に入ってきたことを
『レッドビーク』のジークフリードがルナに話しかけた。
「無茶をする。君の動きは見事だがね。あの石像がどんな奴かを見せてやるから、まずは見ていてくれ」
ジークフリードが
「君たち。今から剣を
「わかりました」
ジークフリードが剣を抜くと
(うわっ。まぶしっ)
アイゼンは丸盾をジークフリードに向けた。
ルナがアイゼンの前に移動し、光から
「ちょっとどころではないようですが」
「
ジークフリードが光る剣を
ジークフリードが一番近い位置にいる石像に近づいた。
すると石像がジークフリードに向かって拳を振り下ろした。
ジークフリートは石像の右腕を
石像の右腕が見事に
すると、落下した右腕が
ジークフリートはルナの所に
「
「味方の方が
ジークフリードはルナを見て
「全くだ。君は平気なようだね」
「はい」
「
すると、巨大な火の玉が石像に
ドウンッ
アイゼンたちに近付いて来た石像に巨大な火の玉が
レッドビークの女性魔法使いが魔法を発動していた。
しかし、火が消えると石像の表面は
ジークフリードたちは石像の部屋から外に出ると、石像たちは追ってこなかった。
石像たちはその部屋から外には出られないようだ。
「火属性魔法も表面を焼くだけで効果がないのさ」
「そのようですね。では、私が2体引き受けます。残りの2体はあなたたちでお願いします。私たちが石像を倒してもいいですか?」
「それは構わないけど、すごい自信だね。君、何者なんだ。ランクは?」
「第3級です」
「3級? そうか。ランクを上げるよう冒険者ギルドに
「わかりました。アイゼン。行きましょう」
(っ!?
アイゼンは丸盾を持ちルナと共に前に出た。
ジークフリードたちもその場にいる全員で石像たちに戦いを
アイゼンがルナと左側の2体の前に進んでいくと2体の石像がドシドシと足音を立てながら襲って来た。
アイゼンの前に立つルナが向かって来る二つの巨大な拳を上から
ドガッ。ドガッ
すると、石像たちの拳が地面を叩いた。
石像たちが前かがみになったところで、ルナが石像たちの顔面に連続で回し
石像たちの頭が
魔石を失った石像たちは粉々になり巨大な砂の山を
ルナは二つの魔石を
「魔石は頭部にあります」
「わかった。それだけ分かれば十分だ。見学しててください。僕たちも働きます。イメルダっ」
「あいよっ。『
レッドビークの魔法使いであるイメルダが緑属性魔法を発動すると、
石像を蔓で拘束したかに思えたが、石像が
その一瞬の拘束の間に、ジークフリードは一人で突っ込んでいき石像の体を走り9メートルの石像を
ジークフリードが閃光の魔剣を石像の首に向けて一閃し、石像の頭部を飛ばした。
さらに、ジークフリートはその石像を蹴り、仲間たちが戦っている別の石像に向かって飛んだ。
その石像がジークフリードに手を伸ばしてきたが、ジークフリードの仲間たちの剣がその腕を切断した。
「ありがとう」
ジークフリードは礼を言うと、もう一体の石像の首を切り飛ばした。
石像たちは新たな砂の山を作った。
ジークフリードが石像の魔石を拾うとアイゼンとルナの所にやってきた。
「ふう。君たちのおかげであっさり片付いたよ。長い間ここに足止めされてたんだけどね」
ジークフリードは
部屋の中を
ジークフリードがルナに向き合った。
「ルナさん。僕たちのクラン『ユニオン』に入らないかい?」
「お断りします。私は冒険者パーティー『女神』の一員です」
「そうか。それは残念だ。では、ルナさん。君を第1級に
「
「そうか。王都に戻ったら王都冒険者ギルドのギルド長に君を推薦しておくよ」
「そうですか。では私たちはこれで失礼します」
ルナは用事が
「ちょっと待ってくれ」
ジークフリートが
「なんでしょうか」
「これから僕たちは東に向かうので、僕たちの代わりに山脈の西の周辺に行ってもらえないかな。山脈を一回りして『鬼人の
「依頼を受けていたのですか?」
「そうだ。そろそろ森で
「そうですか。わかりました」
「それが終わったら、君たち『女神』も東に向ってくれないかな。王国の安全のために君の力を借りたい。冒険者ギルドから
「そうですか。仲間と相談します。行くと思いますが」
「ありがたい」
「では」
アイゼンとルナは地上を目指すため上りの階段に向かった。
ジークフリードたちはアイゼンとルナの姿が見えなくなるまで
「やれやれ。何者だったんだ。先に進まずにすぐに帰っちゃったよ」
すると、イメルダがジークフリードに話しかけてきた。
「ジークフリード。どうする? 新エリアを
「扉を開けて先を確認だけしてみるか」
ジークフリードたちは奥の扉に向かった。
クランメンバーが地下へと続く扉に手を掛けたが開かなかった。
メンバーの一人が振り返りジークフリートに言った。
「開かねえぞ。ビクともしねえ。それに
「ああ。
クランメンバーが持っていたハンマーで扉をぶっ
「ジークフリード。こりゃ無理だ。どうするよ」
「
ジークフリードは少し
「王都に帰ろう。白の大地の魔獣を片付けたらまた戻ってこよう。その時はこのエリアを
「わかったわ」
ジークフリードたちも
アイゼンとルナが『竜王の庭園』からベルディグリの街に戻ってきた。
アイゼンとルナは冒険者ギルドに入ると受付に向かった。
ルナが受付の女性に話しかけた。
「こんばんは」
「こんばんは。早いお帰りですね。荷物は届けられましたか?」
「はい。無事『レッドビーク』に荷物を
「まあ。石像を倒されたのですね。
「そうですね。それと地下26階までの竜王の庭園の地図を作成して来ました。
「っ!? 隠し部屋!? 新発見ですね。凄いです」
ルナが受付に『竜王の庭園』の正確な地図を
受付の女性は興味深そうに食い入るように地図を見始めた。
「情報提供ありがとうございます。相変わらず
「大量の白砂しかありませんでした」
「白砂? ああ。竜神教会が集めているという。冒険者たちの
「そうですね。たくさん持って帰ってもらって竜神教会の
「ああ。鬼人族のことですね。実は現在、西にあるネイロという街に一人の鬼人族の女性が
「わかりました。行ってみます」
翌朝、アイゼンとルナはベルディグリの街の西に広がる山脈の北側を通って西に向かった。
アイゼンとルナはまずは鬼人族の女性が滞在しているという王国の西端にあるネイロの街を目指した。
その後は鬼人の大秘境に接する周辺の村々を回りながら山脈の南側を通り、山脈を一周して帰ってくる
アイゼンとルナはネイロという海の近くにある小さな街にたどり着いた。
ネイロの街の西には大きな川の
その川はアルケド王国の西部を南北に
『鬼人の大秘境』は国土を森に
アルケド王国の西にある鬼人の大秘境は、北から王国の王領、マラカイト領、モスグレイ領と接している。
ネイロの街の北には広大な
また、干潟の手前には土で
アイゼンとルナは
街の中では人々が
アイゼンは石造りの建物が立ち
「この街に
「そのようですね」
「どこにいるんだろう。まずは食事にしようか」
アイゼンとルナは料理屋に向かった。
料理屋に入ると緑色の
その女性は着物を着ており、大勢の男の冒険者たちと酒を飲んでいた。
その
「あ。鬼だ。いや、あの人が
アイゼンは小声でルナに話しかけた。
「私には鬼や鬼人族や獣人の情報が
「気にしないで。俺も知らないから。あの女性も楽しんでるようだし、俺たちも食べよう」
「はい」
アイゼンとルナが席に
アイゼンが女性がいた席を見ると、冒険者の男たちは
「あんた。八島の言葉を使ってたね」
「っ!? はい。あなたも使えるんですね。やっぱり鬼なんですか?」
「ああ。昔、村ごと八島からここに飛ばされたらしい。私はまだ生まれてなかった
「あ。それ知ってます。鬼の村が
「へえ。八島で有名なのか。
「そうなんです。
「あはは。おっちょこちょいだね。あんたからはなんだか
「そうですかね。あなたは鬼人族なのですか?」
「ああ。ここではそう呼ばれているね。私の名はアリサ。あんたは?」
「アイゼンです。彼女はルナさん」
「そうかい。アイゼンっていうのか。弱そうだけど持ち帰るか。八島の男は
アリサは
「ど、どういうことですかね」
すると、ドカーンという建物が破壊される
「なんだ?」
アイゼンは店の外を見ると、通りすがりの人が同じ方向を見ていた。
店にいた人達も
「っ!?」」」」」」」」」」」」」」」」」
「なんだっ」」」」
「何が起こった」」」」
客が
「やれやれ。見つかっちまったか」
アリサは
アイゼンとルナもアリサを追って店の外に出た。
外に出ると、破壊された建物の中央に紫色の
「ぎゃーっ。鬼人が出たぞーっ」
「逃げろーっ」」」」」
「女はすぐ逃げろっ。姿を隠せっ。
「きゃーっ」」」」」」」」」
「冒険者を呼べーっ」
鬼人の男は住人の混乱には目もくれずゆっくりと道に出てきた。
鬼人の男は姿を現したアリサに目を向けた。
「アリサっ。探したぜっ。いい
「お
「なにおっ。俺様の方が強いに決まってるだろ。今から
「けっ。私はもう運命の人を見つけたんだ。
「どこのどいつだ。名前を言え。どこの村の鬼だっ。殺してきてやる」
「鬼じゃないさ。女の子が
「鬼じゃないだとっ。この街の男か。
「この人さ」
アリサはアイゼンを指さした。
「はっ!?」
「貴様かーっ」
イルマはアイゼンに向かって巨大な
ドッ
いくつもの
「女。何者だ。気に入った。貴様も俺様の
「お断りします」
ドスッ
「ぐはっ」
ルナの
イルマは吹っ飛び地面を転がった。
「げほっ。げほっ。や、やるねえ。重い
ルナが宝槍を構えた。
「ほう。なかなかの魔力が宿った槍だな。冷気がここまで
すると、イルマは地面を
イルマの手には
ルナは
「よくぞ回避した。いつまで続くかな」
すると、アリサがルナに助言をした。
「イルマの魔力に
「ちっ。戦いの
「あんたの紫の皮膚は邪属性だ。私が言わなくても見ただけで能力がわかるじゃないか。バレたくなかったら全身を
「ちっ」
ルナが宝槍と体術でイルマへの攻撃を開始した。
イルマは宝槍の能力を
ルナが手刀でイルマの腕を切り飛ばした。
しかし、イルマの腕がすぐに復活した。
「すごい再生力ですね。しかも身体能力がものすごい。これが鬼ですか」
「これ
「いえ。まったく」
「かかか。いいねえ」
その後は両者が
すると、ついにルナがイルマの拳を受け止めさせられた。
「重たっ。どうなってんだ。お前。魔法か? それとも魔道具の
ルナがイルマに
「さて、どうでしょうか」
「けっ。まあいいか。貴様、俺様の触れたな。すぐに全身に毒が回って動けなくなる。それは
ルナの手は紫色に変色していた。
ルナが手を
ビチャッ。
砂が
「っ!? どうなってんだっ。何をしたっ」
「毒を体外に
「だからどうやってだよっ。どんな体してんだ。魔法の気配も感じないし。もしや貴様、妖怪の
「失礼ですね」
「では、これはどうかな。男ともども死んじまえっ。『
イルマが魔法を発動すると、ルナとその背後にいるアイゼンに向かって紫色の
「
すると、ルナが向かって来る紫の風に向かって宝槍を高速回転させた。
宝槍の能力で毒が次々に
「っ!? 何だっ。その
イルマは
その問いに戦いを見ていたアリサが答えた。
「その魔槍は『神隠し』の
「なんだとっ。あの霧をっ。なるほどね。じゃあ、霧は
「よそ見してていいの?」
「っ!?」
イルマがルナの方を見たが、すでにルナはそこにいなかった。
「ガハッ」
イルマは背後から宝槍で心臓を突かれた。
すると、心臓が
さらに、ルナがイルマの全身を宝槍で突いて行った。
宝槍で突かれた
さらに突き続けると宝槍が
「魔石を見つけました」
ルナは宝槍で魔石周辺を突き魔石を取り出し、
アリサがルナの近くにやってきた。
「あんたやるねえ。宝槍があるとはいえイルマを倒すとはね」
「あなたも私と戦いますか?」
「やめとくよ。そんなことより一緒に食事でもしないかい。ふたりとも食ってないだろ」
「わかりました」
アイゼンとルナはアリサと共に料理屋に戻った。
道には氷漬けのイルマが取り残されていた。
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