短編怪談集『奇譚』

西川東

起首

 筆者としては、なるべく読み応えのある話を掻き集めようという所存なのだが、それ単品だと数行の文で終わってしまう話というのがある。しかし、だからといって書き残さないというのも酷である。


 そこで、短い話を『奇譚』という形でまとめることにした。今回はそんな実験的なコーナー『奇譚』の栄えある起首きしゅである。

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