第12話

なんかストレートに俺自身を強化できる景品とか出ないかなぁ……


無理かな?無理かぁ……

とりあえずガチャを回そうか……


今日は何が出てくるだろうか、なんかこう……

安全な奴がいいな……


これは…そこそこ大きな缶?

缶の上にはでかでかと「クッキー缶」と書いてある

…ただし未知の言語で


訳の分からん言語なのに読めるのがクッソ不気味なだけで今のところ危険は無さそうだけど…


とりあえず解析ね


ーーーーー

底抜けクッキー缶

底の抜けたクッキー缶です

クッキーが無限に入っています

統一言語の魔法がかけてありどの言語を使っていても何味のクッキーか分かるようになっています

抜けている底は謎の力で見ることができません

ーーーーー


あー、単純に馬鹿

なんで無限に入ってるの?

しかも底抜けだし、馬鹿なのか?


ただ見覚えがない字が読めるのは中身も一緒なのかこれで人間用だけを選り分けられるわ……



とりあえず裏世界に……


αアルファ 底抜けたクッキー缶


αはもはやランクですらない気がする

…いや、ギリギリランクではある…か?


つーかαだと金属生物の方と被るなぁ……


そう思いながら俺は脳死でクッキー缶を持ち上げる

すると底から落ちてくる大量の、缶に入り切らないほどの量のクッキー


やべぇ!!!やらかした!!!

とりあえず適当な所に置く!

……よし!止まった!……えっ止まるの!?


いやあぶなかったぁ……馬鹿じゃねぇの俺

つーか缶の穴から落ちてくるクッキーマジで減らなかったし勢いもそのまんまだし……


これマジで無限にクッキーが出てくるやつじゃん

○ッキー○リッカーじゃねーんだぞ


ただ邪魔なんだわ、それにこのクッキーじゃ施設は買えないからな


それと缶の穴から出てくるクッキーは全部個包装されてるんだが…


その包装には日本語に英語、様々な言語が書かれていのだ、それこそ地球には無いはずの言語すら


因みに味はクソ不味いカスみたいな味とこの世の物とは思えない異常な美味しさのクッキーがある


…まぁ要するに当たり外れが激しいって事だ

なんなら平均的な味のクッキーの方が珍しいまであるからな


このクッキー缶明らかに態と偏らせて出してるだろ製作者は何を考えてたんだよ


無限に味の偏ったクッキーを出すクッキー缶を作ろうなんて誰も考えねぇよ


とりあえず掃除はαに頼もう……

αよ、俺も食べるから許しておくれ……

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