七夕の思い出
今年の七夕も、いつの間にか終わっていました。
笹の葉サラサラなんて歌わなく(飾らなく)なって何年経つことやら。
そんな私の小学校時代の思い出。
1年生の頃だったか。
担任の先生(男性)が優しい先生で、一週間が終わる帰りの会のときに“今週のがんばり賞”というものをくれていました。
勉強でも生活態度でもなんでもいい。
一週間頑張ってたと先生が感じた数名・・・・・・5人くらいだったかなに対して“がんばり賞”といって名前を読み上げ、前に呼んでちょっとしたごほうびをくれていました。
ちっちゃな賞状だったかな。
ものすごくがんばった子には“特別賞”をくれていました。
私は、いたずらとかはしない、けど別段いい子でもない。
いわゆる目立たない子。
ただ優しい先生だったから、休み時間とかは他の子と一緒に『先生、先生』とまとわりついていたぐらいでした。
いわゆる“がんばって”いるとは、あまり思われない子。
一学期の間、一回くらいしか、賞状をもらわなかったと思います。
賞状をもらう子達を見てて『いいな~』とは思うけれど、その反面『どうせ私はもらえないも~ん』なんて諦めもありました。
がんばってもらってやる!なんて思考は微塵もなかったですww
そんな日々がつづいた7月の最初の週末。
その日も帰りの会で数人のクラスメイトが“がんばり賞”をもらっていました。
七夕直前だったからか、折り紙や短冊が入った“七夕セット”をもらってました。
羨ましいと思いました。
そして恒例の“特別賞”で・・・・・・呼ばれたのは私でした。
呼ばれた自分が一番驚いてたかも。
先生から『がんばったね』という言葉とともにもらったのは、他の子よりも豪華なセットでした。
何を評価してもらえたのか、全然思い当たらなかったけれど、すごくうれしい気分で帰途につきました。
と、ここで終わればイイ話で終わるのですが、じつはこの後にも続きがあるのです。
「みなさん、さようなら」
あいさつを終えて、帰り道を歩きます。
家が近所のクラスの女子も一緒です。
彼女が言います。
『なんで○○ちゃんが貰ってるの?呼ばれてないのに貰いに行くなんてずるい』
ポカーン
ですよね。
呼ばれてないなら、前に出て行った時に先生が『違うよ』と言うはず。
複数名呼ばれるときなら聞き違いもあるけれど、ひとりだけ呼ばれたから間違いようもない。
だけど、引っ込み思案だった私は何も反論せず、黙ったまま家までの5分を歩いたのでした。
・・・・・・一度も、その賞を貰ったことがない彼女からしたら羨ましかったんでしょうね。
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