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第14話への応援コメント
ここまで一気に拝読させていただきました。
ガマ警部のスピンオフ、なかなか面白いです。昔から正義感の強い頑固一徹の警察官だったのですね。
そして、花荘院との若き日の交流、久恵との出会い。中でも久恵を花荘院も好きだったというエピソードは驚きでした。まさかここから、ガマ警部への嫉妬が彼の奥底で脈々と続いていたのでしょうか?
竹部は木場と別な意味で型破りですね。木場は組織と事件とのはざまで悩んでいましたが、竹部は全然委縮する様子も無いですね。捜査はトントン拍子に進みそうですが、返り討ちに遭うリスクも高そうですね(笑)。
人物描写や場面展開の巧さもあって、ドラマを見ているように楽しませていただいております。後半も楽しみです。
「ハートレス・ケア」も後半部分に入ってきました。
小倉さんの一件、もどかしい思いで読んでいました。介護業界は近年とみに業者が増えましたが、本業の傍ら経営している所や営利優先で、ヘルパーのことをどこまで考えているか分からない所もありそうですね。この件について潘さんが自分の経験をもとに語っていた所がとても印象的でした。
正人は相変わらず半年で辞めるつもりのようですが、仕事を進めていくうちに、彼なりに本当に利用者に寄り添う介護について考えつつあるようですね。本人はこれからどうするのか、そして美南ちゃんとの仲がどうなるのかも気になります(笑)。
作品が大手書店のランキングにも登場しているのが凄いですね。読みごたえがあるし、介護業界を知らない人でもその実情がしっかりと伝わる作品だと思います。
作者からの返信
Youlifeさん、こちらのスピンオフもお読みくださりありがとうございます! 茉奈香の話とは一転、渋い男二人の交流を描いたハードボイルド風味な話にしております。
ガマ警部は若い頃から信念を持った警察官でした。恋愛とは無縁な生活を送っている中、突如として舞い込んだ久恵との出会い。それが自分の今後を左右するなんて当時は想像もしなかったでしょうね。
花荘院の久恵への恋情は、実は本編でもちらっと登場してました。彼がガマ警部に嫉妬していたのか? はぜひ今後の展開にご注目ください。
竹部はおっしゃる通り、木場と似た一面をもったキャラクターとして描きました。木場と違って頼り甲斐はありますが猪突猛進なところは同じで。ガマ警部は身近な人間に振り回される運命にあるのでしょう笑
楽しんでいただけて嬉しいです。事件は解決するのか、そして久恵との恋の行方は、後半もどうぞお楽しみください!
ハートレス・ケアも読み進めていただきありがとうございます。
「水着で〜」の下りは私が実際に飲み会の場で聞いた台詞で、当時のショックを思い出しながら書きました。ヘルパーが我慢を強いられることがないよう、潘さんのような考えの人が増えてほしいですね…。
半年で辞める決意に変わりはないものの、正人も自分なりに介護の仕事の意義について考えていますね。3話でいい感じになった美南との関係も含めて、今後の動向に注目してくださると嬉しいです!
紀伊国屋書店梅田本店では週刊ベストセラーに選んでいただいたようで、予想以上に多くの方に読まれていることが本当に有り難いです!
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第21話への応援コメント
読了しましたが、最後はホロリと来ました(汗)。
ガマ警部、これから想いを伝えようとしていた久恵にまさかの怖い思いをさせてしまい、自責の念で胸を痛めていたと思います。しかも久恵に気を取られたがゆえに、小塚に隙を与えてしまったわけですから、余計そう思い込んでしまったのでしょう。でも、そこまで思い込まなくとも、久恵にはガマ警部の良さがちゃんと伝わっていたんですね。そして、彼女が華道を習っている理由、とても頼もしいものでしたね。
花荘院が持たせてくれた撫子の花も、しっかり役目を果たしてくれました。
今回も情景や緊迫するシーンの描写、すごく巧くて自然に作品にのめり込むことができました。またいつか、ガマ警部の活躍を拝見できればと思います。
そして「ハートレス・ケア」も読了しました。
寡黙な村上さんが、介護で一番大事な「人間の尊厳」を理解していたように感じました。入居者たちは赤子ではなく大人ですから「自我」があるわけで、そこを分からずまるでモノを扱うかのように接すると、おのずと伝わってしまいますよね……。作品を通して井上君と正人が対照的に描かれていましたが、村上さんは二人の仕事ぶりの違いをしっかり見ていたのでしょうね。彼の「やめんな」の一言は、正人の心を決めさせるのに十分なほど説得力があるように感じました。
正人は自分の仕事について、半年で辞めるつもりだから、何をやるにしても全く心を込めていないと話していました。でも、彼は介護で一番大事なことをすごくよくわかっていたと思います。だから施設の職員たちも、彼を信頼して早番や夜勤を次々と任せていたのかな、と思いました。
介護業界に居たことのない自分も、介護の世界に触れる良い機会になりましたし、正人が言うような表面的イメージが先行して看過されてしまう介護の仕事の魅力を、余すこと無く伝えていたように感じました。
一冊の本に仕上げるまでとても時間がかかったことだと思います。介護の現場の描き方や人物の描き方が巧く、すごく読み応えのある作品でした。ありがとうございました。
作者からの返信
Youlifeさん、読了いただき誠にありがとうございました! シリーズを完読くださったのはYoulifeさんが初めてだと思います。
大切な人に恐怖を味わわせてしまったガマ警部の自責の念は如何ばかり。だけど久恵は、そんな彼の人柄をしっかりと理解してくれていました。単に美しいだけでない、花のような芯の強さにガマ警部は惹かれたのかもしれませんね。花壮院が託してくれた撫子の花も、不器用なガマ警部の心を代弁してくれる結果となったのでした。
描写をお褒めくださり光栄です。大人の恋愛を彩る情景の美しさ、そして警察官として事件を追う緊迫した空気を感じ取っていただけていますと幸いです。シリーズは一旦終了していますが、書いていて楽しいシリーズでもあるので、いずれまた新しい物語をお届けできればと思います。
『ハートレス・ケア』も読了いただきありがとうございます。人間の尊厳、何気なく介護をしているとつい忘れそうになってしまいますが、実は一番大切なことなんですよね。正人と井上君は考えが似ているようで、仕事に対する姿勢はまるで違う。その違いは、一番近くで接している利用者さんにはよく伝わっていて、だからこそ村上さんは、正人に介護士を続けて欲しいと願ったのだと思います。自分が考えているほど正人の介護には心がなかったわけではない。他の職員が彼に仕事を任せてくれたのも、彼の中にある介護士の心が伝わったからなのでしょう。
元々は自分の経験を形にしよう、という思いだけで書き始めた作品だったのですが、結果的に介護の世界を広く知ってもらう契機となりました。この作品を世に送り届けることができ、多くの方にお読みいただき、書いてよかったなと心から感じています。
こうして長く書き続けることができたのも、Youlifeさんを始めとした読者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございました!!