◇カクヨムの読者はどこからくるのか


なにから話そうか迷いますが、とりあえずは私がカクヨムで小説を伸ばそうとやってきたこと、そこから導き出した分析を話していこうかと思います。

まず、カクヨムの場合、読者はどこからやってくるのでしょうか。

小説家になろうの場合は、ランキングや新着覧からやってくるというのは御存じかと思います。

カクヨムの場合だと、新着はなろう以上に導線になりません。

そしてランキングもなろうとは違い週間ランキングがメインなど、かなり仕様が違います。


カクヨムの場合、最初の導線としては【注目の作品】に載れるかどうかが鍵となります。

トップページにあるピックアップ作品のことですね。

これはスマホからの場合と、PCブラウザからの場合で数も違うので、見比べてみてください。


ではどうすればその注目の作品に載れるかは知っていますか?

ここを知らずにカクヨムで戦っていくのは、かなり難しいです。

注目作品の詳しい仕様はググれば出てくるので、ここではかいつまんで話します。


注目作品は、前日に★を得た作品の中から、ランダムにピックアップされます。

選ばれる確率は、多く★を得ていれば得ているほど、有利です。

一応端的に言うとそういう理解で大丈夫だと思います。

もし間違っているなどあればコメントで訂正してくださると助かります。


つまり結構な運に左右されてしまうということです。

例えば、同じピックアップでも、何列目に表示されるかで、かなり違ってきます。

自分はPCブラウザで見ることが多いので、それを前提に話していきますね。

注目作品の一番上の段でも、右側か左側かで変わってきます。

それから、スマホだと一番上の2つしか表示されなかったりもします。


これは一種のピックアップガチャと私は呼んでいて、

一番上の段だとUR

2段目だとSSR

3段目SR

4段目R

という風な感じで考えればわかりやすいかもしれません。


当然、一番目立つUR段に表示されれば、うまくいくと短時間でブクマが50とか増えることもあります。

もちろんそこに表示されたからといって必ずしもブクマが増えるというわけではありませんが……。

それには魅力的なキャッチコピー、タイトルかというのも当然重要になります。

ですがともかく、この注目作品に載れさえすれば、チャンスだということです。


注目作品に載ったはいいけれど、時間帯も関係があります。

ピックアップガチャだけでなく、時間帯ガチャもあるんですね。

例えばですが、深夜4時にピックアップ作品に載るのと、平日の正午に載るのとではどっちのほうが読まれると思いますか?

もちろん、平日の正午のほうがはるかに人はいますよね。

なので、そういった部分でも、かなり運が重要になります。


じゃあ結局運ゲーなの?というと、そうではありません。

少なくとも何度か載るうちに、少しずつですが、読者は増えていきます。

それに、やはり前日に★をたくさん獲得しておけば、その分チャンスも増えるので、安定していきます。

なので、まずは★を稼いで、それから注目作品に載り、次の読者さんを獲得していく。

そして増えた読者さんが★を入れ、さらに翌日のピックアップ作品に載る、という循環を上手く回す必要があるというわけです。


試しに考えてみてほしいのですが、みなさんは普段カクヨムで作品を新しく見つける場合、どこから見つけてブックマークしますか?

そこは人それぞれだと思いますが、ランキングと注目作品と答える人が多いのではないでしょうか。

最初からランキングに入れるわけではないので、まず最初はこの注目作品が大事だということですね。

実際私も普段は注目作品で面白そうなものを見つけると、すぐにブックマークしてしまいます。

それだけ注目作品の一瞬の露出で目を引くかが大事だと言うことですね。


ですがお気づきかと思いますが、注目作品に載るには、前日に★を獲得していないといけません。

そのため、初日は注目作品に載ることができませんよね。

だったら最初の★はどうすればいいんだ……?そう思ったかもしれません。

そう、カクヨムを始めたてのころはみんな経験したと思いますが、まずカクヨムで新規に投稿してもほとんど読まれませんよね。

まあ、最初から読まれたという人もいるかとは思いますが……そういう人は稀な才能だと思います。


最初の★を得るには、作者フォロワーがどれだけいるかが重要だと思います。

カクヨムでは注目作品以外に導線があまりないので、この固定読者が最初にどれだけいるかで大きく初動が変わってきます。

自分も最初は作者フォロワーがいなかったので、そのころはかなり初動で苦労しました。

コツコツ作品を書いていき、作者フォロワーが増えたことで、かなり作品を見てもらいやすくなったと体感しています。


私の★6900の作品が打ちあがったのも、作者フォロワーが40人を超えたくらいのころでした。

それまでは、いくら頑張っても★500を超えることすらできませんでした。

なので作品が伸びなくても、最初はあまり落ち込むことはありません。

まずはカクヨムで作者フォロワーをコツコツ伸ばすことを、初心者さんにはおすすめします。


小説家になろうなどではあまり作者読みはされませんが、カクヨムではありがたいことに作者からの通知で新作を読む読者さんが多いです。

コツコツと積み上げたものが、ちゃんと結果になって表れるので、カクヨムはそういう部分が好きです。

前の作品が伸びなくても、その頑張りが決して無駄にならないので頑張りがいがあると思います。

カクヨムではそういう長い目で戦える人におすすめです。


では肝心のその作者フォロワーはどうすれば増えるのか?という問題です。

これは真摯に面白い作品を書いていくしかないと思います。

何作か書いていけば、徐々にですが増えていくと思います。

もちろんすぐにはいきませんが、完結させたりするといいと思います。


最初は大長編ではなく、中編程度の作品をいくつか完成させて、作者フォローを増やすのをおすすめします。

それと、大きくランキングに打ちあがると、一作でもかなり増えることもあります。

自分の場合は★6900の作品が打ちあがったタイミングで、その作品からの流動だけで400人ほど増えました。

現在の作者フォロワーは940人ですが、今となってはかなり新作の初動が違います。

なのでまずはコツコツと作品を書いていくしかないなと思っています。


読み専の読者さんでもしこの記事を見ている方がいらしたら、ぜひ応援したい作者さんのことは積極的にフォローしてあげてほしいです。

作者からすれば読者さんの応援がなによりものモチベーションになるのです。

それでは今回のお話はここまでで、また次回のテーマでお会いしましょう!

コツコツ努力は難しいことですが、努力はきっと裏切りません!

一緒に頑張ってカクヨムを攻略していきましょう!

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