最後の研究(お題「メッセージ」)

老博士はある夜、宇宙の彼方から、メロディの形をとったメッセージを受け取った。解読に明け暮れる日々。どこかにいる筈の知的生命体のことを思いつつ、彼は長い一生を終えた。あのメロディが隣人の出鱈目な鼻歌だったことは誰も知らない。それが、ひとりの無味乾燥な生涯のエピローグを彩ったことも。

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