メソ・ハイ(お題「入道雲」)

自転車で入道雲を目指していた。入道雲って青春ぽいじゃん、と彼女が言ったからだ。青い空にもくもく発達し続ける大きな雲の一群に辿り着こうかというとき、前を走っていた彼女が「あ、だめだ」。途端、突風が私たちの火照りを冷やし、雲は見る間に霧消する。「これも青春っぽいや」セーラー服が翻る。

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