錆(お題「錆び」)

ほんの少しのつもりだった。忙しいから、明日は朝が早いから、そんな暇はないなんて。ほんの少し、自分の手入れを怠った。結果、動くたびに体が軋み、何をしても心が動かなくなった。私は錆びてしまった。でも、こうなって分かったことがある。あの嫌な上司も誰も皆、私同様、錆びてしまっていたのだ。

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