七夕(お題「天の川」)

彼女は晴れ女だったから、毎年この日には綺麗な天の川を見ることができた。どんな土砂降りでも、彼女の隣で見る夜空は、いつも不思議に晴れていた。彼女が突然消えてから、七夕の夜が味気ない。今年も曇天か。窓辺で溜息をついたとき、重い雲が晴れ、星の川が輝いた。懐かしい足音に思い切り振り向く。

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