用語集(は行)

 ・福島県連続児童拉致・異世界人による人体実験事件(旧:福島県連続児童誘拐事件)

 十八年前、XXXX年に福島県で起きた事件。被害者の大半は小学生。

組織的かつ計画的な犯行であり、最初は善人を演じ、紙芝居など子供の興味を引く事柄で子供達の関心を少しずつ集めていた。子供達や保護者の証言から、三月の終わりごろから活動をしていたようだ。

 そして、XXXX年四月二十五日、第一の誘拐事件が発生。明善はこの日、とある廃工場

 そして、XXXX年四月二十五日、第一の誘拐事件が発生。明善はこの日、とある廃工場にて、紙芝居をしていた老翁から不思議な道具を見せられ、その後気絶し誘拐された。それを皮切りに同日別の場所で二件、翌日四月二十六日に一件、四月二十七日に一件の誘拐事件が発生。計六十七名の子供が行方不明となった。

 子供達は誘拐したのはとある世界の異世界人。異世界人達は子供達に対し、過酷な人体実験を行った。実験の目的は、異世界に来て発現した子供達の能力を強化したり、新しい能力を付与すること。しばらくして明善だけに実験の効果が現れないことから、廃棄処分の決定が下る。だが、異世界人の一人が明善のことを不憫に思い、元の世界へと逃した。XXXX年五月二日、明善が誘拐された現場である廃工場で、通行人に発見される。明善以外に異世界から帰還した子供はなし。

 明善は警察に対し正直にありのままの出来事を話したが、警察は事件のショックで明善の意識が混濁していると信用しなかった。

 その後、20XX年に聖凛高校集団失踪事件が発生し、異世界の存在が確認される。この事件をきっかけに、本件も異世界人の仕業であると判断された。福島県警は異締連に対し情報提供を求めたが、異締連もこの件についてはまったく情報を持っていなかった。現在も福島県警と異締連が協力して捜査を進めているが、首謀者、子供達の行方何一つ判明していない。

 明善が聞いた異世界人の会話から、単なる人体実験ではなく、実験で強化した子供達を何かに利用するつもりだったらしい。



はざまの回廊

 世界と世界の間に存在する空間。ゲートをくぐった人間はまずこの空間に出る。はざまの回廊の長さが長いほど、世界と世界の距離が遠い。中には徒歩で数日かかることも。間の回廊を通り、もう片方のゲートを越えることで、ようやく異世界に入る。

 間の回廊を通り、異世界に向かう際、身体が行き先の世界に最適化される。ウイルスや細菌耐性、空気の濃度に対する呼吸器など、向こうの世界に適応することで、生存が可能となる。

 身体が最適化される際、明善達、こちらの世界の住人は向こうの世界の力を手に入れることができる。



・ホルス

 異世界の一つ。異能は魔法であり、科学技術よりも魔法技術が発展している。温暖な気候で動植物も豊か。鉱物資源が豊富であるが、魔法技術ではあまり使用することはなく、手付かずのままである。

 国がいくつも存在するが、とある一つの大国が非常に大きな力を持ち、他の国がそれに従っている。この大国の指導部が事実上の世界のトップである。

 現在、アルミトスと戦争中。過去にアルミトスに一部の領土を占領されていたことがあり、その際多くの住民が虐殺、資源を奪取された。受けた数々の非道から、アルミトスを強く恨んでおり、とある作戦を開始する(第一章)。その作戦とは各々の世界で薬物リベレーションを蔓延させ、アルミトスが元凶であると誤認させ、自分達への支援、またはアルミトスへ攻撃させようというもの。明善達の世界にも同様の作戦が展開されるはずだった。

 だが、直前に予言者がアルミトスの大規模侵攻と、それに対抗できる存在、我妻和奏を予言。それにより、急遽我妻和奏をホルスに連れ去るように計画を変更。

 工作員が我妻和奏の友人である沢宮由紀を魔法で協力者に仕立て上げ(洗脳に近い)、我妻とメールのやりとりをさせる。我妻と接触し連れ出した後も、警察、須賀川署に沢宮を向かわせ、捜査を開始するように誘導させる。アルミトスの仕業に仕立てあげるつもりが、想像よりも明善達異犯対の捜査が想像よりも早く、アジトである廃工場に乗り込んできた。その際、工作員が我妻を連れ、アルミトスの車で逃亡を図るも、間の回廊で阻止されて拘束されてしまう。

 工作員達は一度警察の取り調べにおいて、ホルス上層部の指示だと認めるもその後証言を翻す。指導部の指示ではなく、あくまで自分達の独断だと言い張った。ホルス上層部は事件に自分達は関係ないとしつつも、事件の遠因はアルミトスのせいだと他の世界に訴え、支援を求めた。

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