桜に託す三首

願はくば 散る花のもと ひそまりて かへりたきかな はかなきみゆゑ



(願いが叶うなら、散りゆく桜の下に静かに埋もれて土に還りたいな。死んで墓もない身なので)



花のころは かくもはかなく なかなかに 散りぬべきもの みにみてなほ



(満開の時期は、こうも短く、むしろ散るべき時に散るからこそ見応えがある。人生もやはり同じようにありたいと切に思う)



ひとときを さかりていづれ しをるなら 花にぞ学べ 散りぎはのよさ



(一時期の隆盛もいずれは衰えていくのだろうから、桜に学べば良い。人としての生き様も引き際の良さも)


-----

桜がね、もう散り始めたのですよ。

新年度始まったところなのに、寂しいねえ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る