「夏の夜の夢」掛歌・返歌

夏のの 夢とて一夜の 限りなく 恋すてふなり ハーミアもヘレナも



(「夏の夜の夢」だって一夜でおしまいじゃないんです。ハーミアもヘレナも恋をしているんです)




恋すてふ くすし乙女の 夏の夜の 夢にいかでか 入らんとぞ思ふ



(恋をしているという神秘的なお嬢さんの夏の夜の夢にどうやって入ろうかと考えていますよ)




夏の夜の 夢と知りせば めやらぬ 今ひとたびの 逢瀬あうせと思へば



(夏の夜の夢と知っていたならば目覚めたりしません。たった一度の逢瀬と思えばなおさらです)




ひとたびの 逢瀬とあらば 夏の夜の 儚き夢と 忘れたまひぬ



(たった一度の逢瀬のつもりなら夏の夜の夢と思って忘れてしまいなさい)



——

シェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」より着想

ちょっと出来心で遊んでみました。

現代語でやりとりすると小っ恥ずかしいであろう掛け合いも、歌にすれば風情かもねむ(笑)

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