七月の否定構文(文披31題まとめ)

葉原あきよ

黄昏

 壊れないと聞いていた空が壊れた。バラバラと空のかけらが降ってくる。藍色、紫、紅色、そして橙。天頂から順に降り、地面に積もっていく。一刻もしないうちに空は降り終わり、地上は真っ暗になった。空が壊れた頭上はのっぺりと白い。

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