快眠アプリの開発モニターバイトに応募した俺、超美人お姉さんのエロボイスで興奮させられまくって全く眠れない。

みなもと十華@書籍化決定

第1話 添い寝で実験するお姉さん

 快眠アプリ、それは疲れた現代人を優しく癒し快適な眠りをサポートするスマホアプリだ。綺麗な声の女性が、眠るまで優しく話しかけてくれるソフトである。


 俺は、ネットのバイト募集広告を見て、快眠アプリの開発モニターバイトに応募したのだ。簡単な実験で反応を見てデータを収集し、それをアプリ開発に活かすためらしい。


 もちろん危険なこともなく、音声の収録の手伝いという簡単なものだ。



 ガチャ!


 指定された部屋のドアを開け室内に入る。中には若い女性が一人でソファーに座っていた。


「初めまして、バイト募集できました」


「あっ、キミがモニターバイトの。私は開発担当者の天城綾奈あまぎあやなです。と言っても、大学生の私が一人で立ち上げた会社なんだけどね」


 二十歳くらいに見える若く美人の女性だ。


 艶やかで輝くような髪をロングにしている。知的でありながらも優しそうな目をした可愛い顔。


 OLのようなレディーススーツからは、たわわに揺れる大きな胸が主張している。そして、タイトなミニスカートからは、薄い黒パンストに包まれた長く美しい脚が伸び、ムチッとした太ももがまぶしい。


 つい、胸や脚をチラ見してしまい、失礼だと気付いて目のやり場に困る。


「は、はい……お願いします」


「うふふっ、キミ、緊張してるの? あっ、この契約書を読んでサインしてね」


「えっ、もう採用決定ですか?」


「ええ、キミを見て少し話をして判断したのよ。合格ね。キミは、私の好み……んっ、人柄が良さそうだから」


「はあ、そうなんですか」


 途中、綾奈さんが何を言ったか聞き取れなかったが、採用ということなので納得した。人柄重視ということなのだろう。


 天城綾奈さんに渡された書類にサインをする。あまりにも美しく可愛いお姉さんで、緊張してしまい内容もろくに読まないままサインをしてしまった。




「じゃあ、このベッドに寝てもらえるかしら?」


 綾奈さんにうながされ、ベッドに横になると、心拍数などを計測する器具を付けられた。


「はい、これで準備は完了ね。この器具で心拍数を測定するの。キミは横になっているだけで良いからね」


 優しそうな笑顔で俺に話しかける綾奈さん。


「それから、このアプリの設定としては、同居している幼馴染のお姉さんという状況ね。親が転勤になって、キミが一人暮らししている女子大生のお姉さんに預けられたの」


「はい……」


 シュルシュルッ――


 衣擦きぬずれのような音に驚いて振り向くと、信じられないことに愛美さんがスーツを脱ぎ始めている。


「あ、あの、何で脱ぐんですか?」


「スーツがシワになるからよ。気にしないでね」


 気にしないでと言われても気になるものだ。スーツを脱ぐと、シャツにブラの柄やラインが薄っすらと浮かんでいる。もう、それだけでドキドキしてしまう。


 そして、信じられないことに、綾奈さんは黒パンストまで脱ぎ始めた。スカートの両脇から手を入れると、シュルシュルと丸めながらパンストを下ろしてゆく。


 ギシッ!

 そしてベッドに乗り、俺の隣に添い寝するような体勢になった。


「あ、あのっ……」


「しっ! 静かにねっ。このまま実験も兼ねて音声の収録もします。キミは声を出さないように注意して」


「はい……」


 そして、綾奈さんの快眠アプリ開発と実験が始まった。


 ――――――――




 綾奈さんが俺の耳元でささやき始める。


「おつかれさま。今日も大変だったね。キミが眠るまで、私が癒してあげるからねっ。お腹ポンポンしてあげる」


 ぽんぽんぽん――


 綾奈さんの綺麗な手が、俺のお腹をポンポンし始めた。一瞬だけ声を上げそうになったが、何とかこらえて体勢を整える。


 いや、綾奈さんの柔らかい胸が当たってるし……。それに、お腹ポンポンされたら興奮して眠れないって!


「ふふっ、どうしたの? お腹ポンポンされるのくすぐったい? じゃあ、頭をナデナデしてあげようか? くすっ、照れてるの? キミって可愛いわねっ」


 快眠アプリの音声収録だと分かっていても、俺に話しかけているのだから興奮してしまう。こんな綺麗なお姉さんに添い寝され、耳元でラブラブなセリフをささやかれるのだから。


「はい、ナデナデナデ…………。あれあれぇ、顔赤くなってるよ。もぉ、キミが恥ずかしがると、私まで恥ずかしくなっちゃうんだからぁ」


 ううう……恥ずかし過ぎる……。


「もうっ、何でもじもじしてるの? あ~っ、もしかして、私に構ってほしいのかな? ダメだよっ、明日も早いんだから。でも……キスしてあげる。キスで我慢するんだぞっ」


 は? ききき、キスだとっ!

 綾奈さん、何考えてるんだ。い、いやいや、これはアプリ開発だった。ホントにするわけないし、俺に言ってるわけじゃないよな。


「だぁ~め、口にすると思ったの? ほっぺに決まってるでしょ。口にしたら眠れなくなっちゃうもんね。ほらぁ、大人しくして。ちゅっ――」


 綾奈さんのくちびるが、俺の頬に触れた。本当にキスをされるとは思ってもいなくて混乱してしまう。


 えっ、ええっ! キス……されちゃった。これ、アプリ開発だよな? こういうのって、キスするふりだけで音は別収録じゃないのか?


「もぉ~っ、まだ満足できないのぉ? そんなに物欲しそうな顔しないでよぉ。キミのそんな顔を見せられちゃったら、もっともっとキスしたくなっちゃうじゃない」


 綾奈さんが俺の顔を覗き込む。慈愛を込めたような優しい笑顔をされ、もう好きになってしまいそうだ。


「特別に、い~っぱいキスしてあげるねっ。ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ――」


 頬や耳に連続キスされ、その度に体がビクッビクッと反応してしまう。


「ふふふっ、ビクビクしちゃって可愛いっ。耳をはむはむしちゃうぞっ。はむっ、んっ、ちゅっ……」


 うわぁぁぁぁ~っ! 耳はむはむとか、もう恋人同士じゃないかぁーっ!


「はむはむ、はむはむ……。もぉ~っ、そんなビクビクしないでよぉ。私がキミにイケナイコトしてるみたいじゃない。これでもキミの親御さんから生活を任されているんだからね。い、イケナイコトはしないから安心してよぉ。で、でも、このコトは誰にも言っちゃダメだぞ。二人だけの秘密ね?」


 ――――――――




 その後も、ちゅっちゅちゅっちゅと頬や耳にキスされたり、ギュッとハグされたりでドキドキしっぱなしだった。終わった時にはドッと疲れが出てしまったほどだ。



「はい、実験は終了です。おつかれさま」


 機材のチェックを終えた綾奈さんが、俺にニコッと笑いながらそう言った。


「はい、おつかれさまです」


 ギシッ!


 ソファーに座って足を組む綾奈さん。短いタイトなスカートからパンツが見えそうになり、慌てて目を逸らした。


「今日はありがとう。じゃあ明日もよろしくね」


 綾奈さんの声で視線を戻すと、座ってずり上がったスカートから大胆に太ももを見せている。


「は、はい……」


「あっ、契約書に書いてあるけど、一人のモニターから反復してデータ収集をしたいから、途中で辞められると困るんだ。最後まで付き合ってもらうからねっ」


「えっ……あ、はい」


「ふふっ、大丈夫よぉ~取って食べたりしないから。でも、実験は収録を兼ねて毎日やるから。よろしくねっ、キミ」


 俺が顔を赤くしているのを見て、ちょっとだけイタズラな顔になって話す綾奈さん。


 こうして、俺と綾奈さんの、秘密のアプリ開発が始まった。





 ――――――――――――――――


 第1回「G’sこえけん」参加作品になります。


 もし少しでも面白いとか綾奈さんの声を音声で聞きたいと思ってもらえたら、コメントやフォローや評価など頂けると嬉しいです。

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