第16話 中待合の思い出

今世紀に入ってからの 名古屋の下町の耳鼻科のお話です。



もう21世紀でしたが 中待合は診療室の中にあり 前の前の前の患者さんが

鼻やら耳やらを診てもらっているのを眺める事が出来る状況でした

(いつの間にか そのシステムは無くなりましたが、そりゃそうだ ですよね?)


先生「で なにか 聞きたい事はにゃあかね?」

患者「ねえ 先生 あそこのカレンダーの動物は猫かね?」

先生「そんなことは どーでも いーだよ

   おみゃーさんのことをきいとるだよ」


あー そんなことまで聞いていいんだあ っと心を強くした私は以来、そこを

かかりつけ医にして 内科や皮膚科に聞く事も聞いたし

人間ドックの「要検査」の相談までするようになりました

しかも


「今日は 相談だけだったで もうかえっていいぞ 金はいらんで」


昔は産婦人科もやっていただけに ここで生まれたというママさんがお子さんをつれて来ている という 密着型の病院でした。


ちょっと 気になってまだやっているのかみたら やってました なんか嬉しい。


欠点としては 名古屋言葉と ほぼ死語の言葉を使われると 「は?」っとなって

看護師さん(こちらもおおむね60歳以上っぽい)の通訳が必要でしたね


こちとら 尾張人ではないのでござる 








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