第11話 シミュレーションだけでもしておこうか?

二十世紀末の話だけれど…


ロンドンで地下鉄に乗ろうと駅の壁に貼ってある路線図と料金表に集中していたら

とつぜん 非常ベルが鳴り響いた


で 私は「ああ ベルがなってるわ んで どこの駅まで切符買うんだっけ?」

と 頭を路線図の方へ戻してしまったのよ

アホでしょ?


「タカちん こっちこっち!!」


と友人が逃げながらも声をかけてくれて 我に帰ったら

ぼーっと突っ立ってるのはワタクシだけでございましたわ


”蜘蛛の子を散らすように”っていうのを目の当たりにし やっと自らも”蜘蛛の子”になって地上へ逃げました。


「bomb」

と口々に言っているのは聞こえましたが 


「ボムって何?」

「爆弾?」

「そりゃあ知ってるけど そん事はないよね?他にどういう意味あるの?」


と友人と話していたのですが 後でわかりましたが本当に爆弾でした。



「地下鉄に爆発物を仕掛けた」


という声明があったようです。…しかも 複数の組織から(やってない人も便乗するらしいですね)結局 ガセだったようですが…



地震は小さいころから訓練しているから 直ぐに机の下に潜れるけれど

(外だったら 鞄を頭に乗せるといいらしいです)

非常ベル とか 銃声とかには シミュレーションさえしたことがないから、

反応できないって方 わたくしの他にもいるはず!


ちなみに 子供達(ティーンエイジャー)と話をした結果 銃声がしたら伏せるのがいいのでは?ってなりましたが どうでしょうね?


まあ 私は30歩くらいしか走れないので 伏せる 一択かな? 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る