17.砂浜

鳴き砂の浜は、踏むたびにきゅっきゅと音を立てる。

「これも砂が綺麗だからだよ。汚れたら、鳴らなくなっちゃう」

砂を踏む亜紀の裸足が、白く艶めく。綺麗な砂、綺麗な脚。

浜は汚しちゃだめだ。でも、足は――

砂の上、広がる妄想。

無邪気な足裏が、何も知らずにきゅっきゅと躍る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る