7.天の川

「天の川、越えてみたい?」

洋子が突然訊いてきた。

「梓と一緒なら、どこでも行くよ」

「真っ暗な宇宙空間でも?」

星空の下で頷けば、ぎゅっと抱き締められた。

「ごめんね。落ち着いたらすぐに呼ぶね」

大丈夫。オランダ、銀河の対岸よりは近いから。

ほんの少し、待つだけだから。

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