迷走神経反射(注射で倒れる貧血)



こちらは、精神疾患ではないのですが、自律神経系の不調で現れたり、苦しむ割には良く起こすし名前が知られていないし、なにより自分がよくこれで起きられなくなるので、そういうのも書いてみることにします。




腹痛を伴う貧血感、吐き気、頭痛、立っていられない、便秘の奥に下痢。


痛みが弱い時もあれば、気絶することもある、けれど一時的なもので数時間でケロッと治っていたりする。




一時期Twitterでも体験漫画を読んだことがあります、迷走神経反射めいそうしんけいはんしゃです。




腹痛の後30分〜数時間以内でケロッと治るのですが、私はこれをよく起こします。


健康な人でも、トイレの後とか、お酒飲んだ後とか注射の後とか、痛みや恐怖を感じた時など、条件を満たすと凄まじい不快感と痛みで起きていられなくなる、この迷走神経反射。


コロナの予防接種で渡される注意書きの紙でも、読んだことのある方はいらっしゃるのではないでしょうか?




私が迷走神経反射を最初に体験したのは二十歳になる少し前くらいの頃でした。




友達とサーティワンでアイスを食べに行こう!みたいな話しで待ち合わせをしていた2時間前、それは来ました。


とにかく激しい腹痛で痛み止めを飲むことしかできず、そのままベッドに倒れこんで意識を無くすように眠ったのですが、一時間後に起きた時にはピンピンとしていて、ケロッと治っていたのです。


そのまま予定通りアイスを食べに行きました。




それから何度か続き、起立性調節障害を起こし始めた頃と同じ頃から、二ヶ月に一度のペースで迷走神経反射を起こすようになっていました。


飲んでいた鬱の薬の影響もあったのかもしれません。




起立性調節障害は、自律神経の不調と低血圧などで、立ち上がる時にめまいや動悸、頭痛、息切れなど伴うのですが、迷走神経反射も起立性調節障害もどちらも脳貧血の問題が共通しているので、同時期に起こし始めたのだと思います。


私は幼い頃から立つときによく視界が真っ白になりやすかったので、元々低血圧だったのかもしれません。




血圧低下して脳貧血状態を起こしている症状で、症状は血圧を上げるための体の反応が不快感として起きているので、それを事前に知っていれば対処がある程度可能です。


誰でも条件を満たせば起こすことがあるので、急に起こすのを防ぐのは難しいですが、足の筋肉を鍛えたり、ストレスを溜めこまないこと、自分の体質を知っておくことなどが有効だとは思います。




迷走神経反射を起こした時、私は塩かカフェインを摂って血圧を上げることを優先しています。


まだ起き上がっていられる状態ならば、足を中心とした運動をして筋肉のポンプで血流を上げます。


ただ、カフェインは脱水症状や不安症状を誘発することがあるので、人によっては注意が必要です。




痛み止めも使いますが、ひどすぎる痛みの時には痛み止めが効きません。


痛みが緩まってくる頃に痛み止めの効果が表れますが、それでは一番苦しい時の対処にはなってくれないのです。




なので、根本的な原因である脳貧血の改善のためにカフェイン、もしくは塩分を取ったり、寝転べるなら頭より上に腕や足を上げて、脳に血を巡らせることを一番に考えます。


痛すぎる腹痛には夏でも冬でも腹にホッカイロや湯たんぽを当てます。


痛みがこれで和らぐことが多いからです。


そして脳の血圧を上げるために首や頭を冷やしています。




血圧に関してはホースから水が出ているところを想像すると、理解が早いでしょう。


ホースから水をそのままドバドバ出していると、遠くまで水は飛びません。


血管が緩んでいる状態。


この状態が低血圧だとします。




ではどうしたら遠くまで飛ぶでしょうか?


ホースの口を細める、もしくは水圧を上げることで、より遠くまで飛びやすくなります。


血管が縮こまっている状態。


これが高血圧にあたります。




なので、低血圧や血圧低下の場合、このイメージで、血圧を上げたり欠陥を縮めたりすれば、血流が速くなるということです。


急に上げすぎるとまた吐き気が出たりしますが。




血管は暖かいと広がり、寒いと縮こまります。


お風呂に入った後など、温まって血管が広がるのを感じられると思います。


この体の仕組みを利用して、頭を冷やすこと、つまりホースの先を細めることで血流を上げるということです。


頭以外は温めた方がいいと個人的な体験の中では学びました。




それからさらに必要になるのは水分補給です。


血圧を上げるのにカフェインを使った場合、利尿作用で脱水症状を起こすことがあるからです。




そして、これらで苦しんでいる時間は短縮されますが、すぐに良くなることは稀でした。


落ち着くのに短くても15分程度はかかりました。




なにがしんどいって、その痛みで苦しんでいる間の時間の長さです。


30分〜数時間、とは言いましたが、実際痛みで悶えていると、すぐ治ることがわかっていても時間がとてもとても長く感じてきます。


長い時は2時間経って起き上がっても、症状がぶり返すこともありました。


痛み止めが効くのかも場合によりけり、対処が遅ければ遅いほど苦痛が長かったり痛みが強くなったりします。




なのでその間どうすればいいか?


ある程度の対処が終わったらもうやれることはありません。


出来るなら寝て意識を落とす、もしくは痛みから気をそらします。




ゲームの出来る余裕があればゲームでも、スマホでも、ただ痛みに耐えているよりはマシです。


恐怖感がトリガーになることもあります。


不安感やストレスが追い打ちをかけてくる、ということは、そこから気をそらすことで何とか乗り越えよう!ということです。




私は専らTwitterで実況しています、ちょっとうるさくしてしまっていますが。


何時から症状が始まって何時にどの対処をしたか、他にするべきことはなにか頭の整理、痛み止めを飲んだのは何時か、これ一つで記録できちゃうし気を逸らせるにも役立つし、なにより指1本あれば操作できるのが便利すぎます。


指まで動かせなくなる訳では無いので、考えがまとまっていられる間は記録をとっています。


そうすると、何度も起こしやすい私の場合、随分と対処がスムーズになりました。




苦しいことを言語化して頭の中を整理することも兼ねているので、実況することは心理面に対しても効果的だと感じています。


Twitterが使いやすかったというだけなので、メモ帳でもなんでも記録しておくことはその後の助けにもなると思うのでオススメです。




まぁこんな風に月一で迷走神経反射起こす人の方が珍しいでしょうが。


気を逸らせるものが必要ってことです!




体験者からの迷走神経反射対処法は以上になります!


よかったら自分たちでも調べてみてね。

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