さよなら、宇宙の果てまで

くわがた

第1話 宇宙へ出発

 僕【清川きよかわ 幸平こうへい】と僕の彼女である大江田おおえだ 絵美えみさんはいまロケット発車場にバスで向かっている。

「絵美は宇宙旅行どれくらい楽しみなの?」

「私は幸平君と過ごせるならどんなことでも楽しみだけど、宇宙旅行はいつもより楽しみだよ」

「今回はいつもよりもっと楽しもうね」

「うん」

 しばらく話していると、案内所まで着いた。

 その案内所で30分ほどの講習を受けたあと宇宙服に着替えてから僕たちはロケットに乗り込んだ。


「幸平君、私緊張してきちゃった」

僕は絵美さんを安心させるために「僕がいるから大丈夫だよ」と言った。

 そして、発射30分前のアナウンスが流れた。

僕たちはただひたすら発射するのを待っていた。ちなみにロケットの中はとても高級感と未来感があった。

「発射10分前になりました」


「発射9分前」


「発射8分前」


「発射7分前」

僕たちは楽しみな気持ちと不安な気持ちを抱えていた。


「発射6分前」


「発射5分前」


「発射4分前」


「3分前」


「2分前」


「1分前」


「30秒前」

僕たちはかなり緊張していた。

「20秒前」

「10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1」

「発射」

その瞬間かなり大きな振動とともにロケットが宇宙に向かって出発した。

 僕たちの座席には窓がなかったがしっかり地球から離れていったように思えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る