第4話 1-2日目 魔物討伐でお金を稼ごう
目を覚ました僕はここが現実か異世界かを確認した。
(冒険者の服装って事はやはり現実世界の2時間がここでの1日っていうのは本当みたいだな。という事は3日間はここにいる事になる訳だな)
昨日の事を思い出し、寝ている間にできる簡単なお仕事について改めて考えて見た。
(しかし、1日経って稼げたお金15ゴールドしかないって・・・・全然稼げないじゃん。しかも10ゴールドスタートだったから5ゴールドしか増えてないじゃん。)
1ゴールドで串焼きが一本買えた事から1ゴールドはだいたい100円ぐらいだと想像したユウヤ。
(1日500円ぐらいしか稼げないんじゃ全然借金返済できねえ。しかもこっちで稼いだ金をいくらで交換できるかもわからないから稼げてるのか不安でしょうがねぇ)
僕は全財産の15ゴールドを見ながら今後の予定を考えた。
「薬草採取をすれば50ゴールドは稼ぐ事は出来る。一日に使うお金は食費に15ゴールド宿泊に10ゴールド。あっでもここは最安の宿っていってたからもっと良い宿屋にとまると20ゴールドから30ゴールドぐらいかかるのかな。たしかに質素なベットがあるだけだもんなここの宿は。」
かかる費用を考えながら1日にどれぐらい稼ぐ事ができるかを計算し、今日の予定はどうするか引き続き考えた。
「30ゴールドは最低でも稼がないとこちらの世界でも破産する。今日は魔物討伐をしながら自分のレベルを上げていこう。冒険者のランクが上がれば報酬の良い依頼もあるだろうし、強い魔物を倒せばそれなりの金額にもあるはずだ。その為にも今日から2日間はレベル上げと地道なお金稼ぎをしていこう」
目標を決めた僕は宿を出てギルドに向かった。朝ご飯を食べて昼ごはん用の食事を購入すると残金は5ゴールドになった。これが、冒険者はその日ぐらしと言われるやつだなと思いながらギルドのドアを開けた。
ギルドで依頼表を確認してみると
『ゴブリン集落の討伐:1000ゴールド』『オーク討伐:1500ゴールド』『ワイバーン討伐:5000ゴールド』など様々な依頼書が貼られていた。その中で、3つの討伐の常設依頼を見付けた僕は『常設依頼:ゴブリン討伐:10ゴールド』『常設依頼:スライム討伐:5ゴールド』『常設依頼:スモールラビット討伐:5ゴールド』の3つの依頼書を確認し、受付に内容を聞くことにした。
「すいません。ゴブリンとスライムとスモールラビット討伐の常設依頼を受けようと思うんですが、どこにいるかと討伐の証明ってどうすればいいんでしょうか」
わからない事は素直に聞くに限る。
「ゴブリンは左耳を持ってきてください。それが討伐証明になります。魔石も買取対象ですので持ってきて下さい。スライムは魔石を持ってきてください。スモールラビットはそのまま素材になりますので死体を持ってきて頂ければそれが証明になります。」どうやらゴブリンとスライムは素材にならないみたいだ。
「どの魔物も街を出たら普通に出てきますが初心者ですと西の森が比較的安全だと思います。」
昨日も行った西の森が初心者の狩場らしい。
「わかりました。ありがとうございます。」
僕は受付嬢に御礼を言い、昨日と同じように西門を出て森の手前まで来た。
「よし昨日は火魔法を使ったから、水魔法と剣術を使いながら色々と検証してみようか。まずは1匹見付けないとな」
慎重に当たりを見回すと、お馴染みの魔物スライムが現れた。
「出た。スライム!!??。物理ダメージはきかないイメージがあるから魔法だな」
僕は水魔法を選択した。
「ウォーターボール」
スライムに魔法が当たり、小さなビー玉だけ残った。
「なるほど、スライムの討伐証明が魔石だったのはこういう事か」
僕は魔石をアイテムボックスにしまい、魔物を探した。
すると
「ギャッギャッギャッ。ギャッギャッ」と声がしたので
見て見ると森の中にゴブリンが3体いた。
(あれがきっとゴブリンだよな。イメージ通りの魔物だし。でも3体か~ちょっときついよな。様子を見るか)
いきなり3体は厳しいと思い、僕は様子を見る事にした。
すると、1体が森から出てきて2体は森の奧に入っていった。
(よし今なら1体だけだ。僕は剣を抜いてゴブリンの前に出た。)
「ギャギャ。ギャガギャガ」
うるさいゴブリンに向かっていき剣を振りぬいた。始めて振りぬいたにも関わらず
ゴブリンの肩から下に向けて剣は入っていき、一撃でゴブリンを倒す事が出来た。
(やったぞ、剣術スキルのお陰で剣の振り方がわかる。ゴブリン、スライム、スモールラビットなら難なく倒せそうだ)
僕は魔物討伐に手ごたえを感じ、ゴブリン10体、スライム8体、スモールラビット5体を討伐した。ちなみにファイヤーボールとウォーターボールは1回使う事にMPを2消費するみたいなので、スライムにだけ魔法を使って、ゴブリンとスモールラビットは剣のみで倒した。
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