第2話 1-1日目 冒険者ギルドに登録
寝ている間にできる簡単なお仕事です。の甘い言葉に釣られて登録すると、異世界にきていたユウヤだった。
「よし。愚痴っても仕方がない。本当に異世界で冒険して稼げるならかなり良い話だしな」
戸惑う気持ちを切り替えた。
「まずは・・・・ステータスオープン」
すると半透明の板が目の前に現れた。
「よし。やっぱりステータスは確認できるんだな。たしか『鑑定』と『アイテムボックス』が登録特典って言っていたよな。
【名 前】 ユウヤ・コバヤシ
【年 齢】 18歳
【種 族】 人族
【性 別】 男
【称 号】 冒険者・女神ユリアンヌの加護
【レベル】 1
【H P】 30
【M P】 20
【体 力】 10
【筋 力】 15
【敏 捷】 10
【知 力】 15
【魔 力】 10
【スキル】 鑑定・アイテムボックス
剣術LV1・火魔法LV1・水魔法LV1
【スキルポイント】 3
「お~。初期のステータスって感じだな。魔法が2種類使えるのは運が良かった。スキルポイントってのは何だろ??」
スキルポイントをタップすると詳細が現れた。
「なるほど~リストの中から好きなスキルを取得する事ができるってやつだな。転移、隠蔽、経験値アップ、光魔法、取得ゴールドアップ・・・めっちゃあるな。どれにするかすぐに決めれね~」
「よし。まあまずは定番の冒険者ギルドに登録に行くか」
街中を散策していると2本の剣が交差してる紋章がある建物が目に入った。
(おっ。ここがギルドだろうな。)
扉を開けて中に入ると、冒険者っぽい人が多数いて、受付と話しをしてる冒険者や横のバーで朝から酒を飲む冒険者。壁に貼られている依頼書っぽいモノを熱心に確認する冒険者がいた。
(お~。小説の中と全く一緒だ。テンプレだ。感動だ)
僕は異世界ファンタジーが大好きだった。この場面を見ただけで感動してしまった。
(まずは受付に行って登録をするか)
「すいません。冒険者登録をしたいんですが?」
僕は受付カウンターの中でもかわいらしい女性がいる所に行って、話を聞いた。
(やっぱりギルドの受付嬢はかわいさで選ぶよね。あ~こんな子が彼女になってくれたらな~)
目の前の受付嬢はとてもかわいかった。水色の髪に目をクリっとしていて、胸も大きい。にもかかわらず身体は細かった。
「は~い。始めての方ですか。登録ですね。ではこちらに必要事項を記入してください。」
女性にそう言われ、僕は紙を渡された。
(あっ。もしかして文字読めない感じか??)
(あっ大丈夫だ。ちゃんと日本語で書かれている。日本語で書かれてるってのも変な感じだが、読めなかったら異世界初日で積んでたし、よくよく考えれば言葉も通じて会話もできてたからな)
僕は言葉が通じた事を思い出し、必要項目を記入していった。
「ユウヤ様で剣と魔法を使えるんですね。登録費用として5ゴールドかかりますがよろしいですか」
受付嬢は登録用紙を確認し、お金を要求してきた。
「えっ。登録にお金がかかるんですか??」
「はい。5ゴールドですね。」
受付嬢は笑顔で答えた。
僕は盛大に焦った。
ポケットをあさって見るとコインのようなモノがあるのに気づいてポケットから
コインを全て出した。
「え~っとこれで大丈夫ですか」
「はい。5ゴールドですので5枚もらいますね。」
どうやら1コインが1ゴールドで僕は10ゴールド持っていたみたいだ。
「では冒険者カードを発行しますのでしばらくお待ちください」
受付嬢はそう言いながら、席をたった。
待つこと5分。
「ユウヤ様、冒険者カードができましたのでお渡しいたします。こちらが冒険者カードでFランクからのスタートになります。依頼を重ねるとランクが上がっていくようになります。依頼は自分のランクの一つ上のランクまで受ける事が出来ます。ユウヤ様の場合ですと、Eランクの依頼まで受ける事が出来ます。ここまではよろしいですか?」
「はい。大丈夫です」
「ランクに合わない依頼を受けて、すぐに死んでしまう冒険者も多いので気を付けてください。あっ申し遅れましたが私は受付のマリーと言います。どうぞよろしくお願いします。」
「マリーさんですね。よろしくお願いします。早速ですけど、Fランクの依頼って何があるんですか?」
「そうですね。始めは皆さん、薬草採取や家の掃除などの雑用をしたり、簡単な魔物の討伐をしてお金を稼ぎますね」
「そうなんですね。薬草採取の依頼って受けれますか。」
僕は薬草採取の依頼を受けようと思ってマリーさんに尋ねた。
「はい。薬草採取は常設依頼ですので薬草を持ってきてくれれば大丈夫です。」
「薬草はどこに生えていますか?」
「西の門から出て、30分程歩くと森があります。そこに薬草が生えています。ただ、奥までいくと魔物もいるので森の入り口かその手前の草原で始めは探した方がいいと思います」
「情報ありがとうございます。あっあと、今日泊まる所を探してるんですが、安くて良い宿ってありますか?」
「そうですね。初心者用の宿屋が2件隣りにありますので、始めはそこがおススメです。」
「わかりました。ありがとうございます。早速行ってみます。」
僕はギルドを出て宿屋に向かう事にした。
(異世界テンプレなら酔っ払い冒険者に絡まれたりするけど、何もなくてよかった。チートとかないから絡まれたら100%負けると思うし)
僕はテンプレがなかってショックではなく、逆に安心して宿屋に向かっていった。
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