まてまて...

そういえば、勇者の情報にintってあるな...

これ何かの形じゃないか??

int...init...初期化...

いや、違う。

もっといいのがあったはずだ。

公共的で、もっと簡単な...

intパブリック...

パブリック...

public static void main...


そうか!

Javaの整数型か!!

その手があったか!!


「そうだ、あいつの数字は1なんだ!だったら、それにを...」

「フッ、残念だったな...」

「いや、まだ終わってないぞ!」

「C言語の変数ロックを知らないか?」

「...知ってた。」

「適当に本に書いてあった文章を並べてみただけだが、なんか伝わってるか?」

「そうなんだ...っていうか手帳を見ながら喋るんじゃねぇ!!」


つーかなんだよ...

いつものように壁についてるモニターに触れる。

ピッという音と共に浮かび上がった文字は...


『ローカルサーバー:ssh://localhost:1330にアクセスできませんでした。』


「おいおい、嘘だろ...?」

「たまたまじゃなーい??さっさと俺の前にこいよ...俺が腕を一振りしたら、お前はもう夢の国天国だからさ...さっさと楽にしてやるよ...」

「ネットの文章じゃねぇか!!」

「ふーん...」


まぁいい。

っていうか、そもそもステータス間違ってね?


STR:9999京9999兆9999億9999万9999


ってことは、

文字列String』に『9999京9999兆9999億9999万9999』が代入されているってことだろ...?

ってことはこれ、書き換えれば良くねぇか?


『ローカルサーバー:ssh://localhost:1330にアクセスできませんでした。』


...。


「おい...叩き割るぞ...」

「俺を?やれるもんならやってみろや!」

「違う、そっちじゃねぇ!」

「おい、お前さっさとこっち来いや。さっきからいろんな雑談やらそんなものが多すぎなんだよ!!もっと暴力的に殺れや!!」

やばい、あいつが走ってくる。

その時...


『Syntax ERROR:"Win32API" is not defined. -VM51,"game_kill_devil.exe" --KILLDEVIL』


急に白い壁が現れた。


「ドカンッ」


強い衝撃音がして、勇者が倒れた。


「ゲームエラー...だと...?」

「なんじゃこりゃ...」


『rpcrtremote.dllが見つからないか、破損しているためこのアプリケーションは実行できません。』


文字が変わった。


『おい、勇者、いい加減にしろ!そんな暴力的に立ち向かえと言った覚えはない!いいか、お前はRPGゲームの中にいるんだぞ?人を助けようと思ったら助けられる、人を殺そうと思ったら殺せる。そんな中で殺すことをあなたは選んだ。私は平和的に戦えるのであれば平和的に言う、相手が殺しにかかってきたら仕方なく殺す。そう言ったはずだ。それなのに、まだ攻撃していない相手にそんなに言ってきた。なぜ、そんなことをするのかわからない。永遠の「rpcrtremote.dllが見つかりません」と出る部屋にあなたを隔離する。そこから一歩も動けない。もちろん、』


ボワンッ


「なん...だと...?」

勇者の体の周りに白い立方体の枠ができる。

そして...


どこからも入れない密室の出来上がり。


さて、どうしようか...

密室の中では勇者が固まっている。

何もできない。

手を触れてみると、小さなキーボードが浮かび上がった。


[root@yuusya~]$ su


[root@localhost~]$_


なんだ、簡単に入れるじゃん。

そしたら、


$ yuusya --settei:INT=0;STR="魔王の弟子";about="前世は勇者。でも、悪を助けるホワイトハッカー集団、「デビル/魔王」に所属。";


Command successful!


やったぁ、できた!


$ yuusya unlook


勇者をロック解除しますか?[y/n] y


成功しました。



枠が消える。

「さっきは悪かった。まさか自分が人を傷つけようとしているなんて...仲間にならせていただきたい。いいか?」

何か偉そうだけど、まぁ許してやるか。

「いいぞ。そのかわり、暴力だけは振るうなよ...?」

「わかった。」






そして、新たな仲間が魔王の元に加わった。

総勢2人のグループだ。

たとえ戦えるものはいなくとも、子供や女に手を加えてはならない、そう神に誓った俺の願いが叶った瞬間だ。

それからというもの、勇者は他のものを引き連れ、平和に、魔王のもとで暮らし始めましたとさ。

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