(230) 桜便り


「今朝 あなたの好きな桜が咲きました」

君が僕にくれた淡いピンクの花びら    


手のひらにそっと乗せてみたら

そこだけ優しい香りがした

手を繋ぎ歩いた 桜並木

いつかまた君と歩きたいな


仕事に追われくじけそうな

こんな毎日だけど 大丈夫

沢山の元気を 今 もらったよ


ありがとう 君からの 桜便り


「この空の色をあなたも見てますか?」

文字と文字の隙間に君の涙が落ちてた              


踏切のゲート 上がってゆく

冷たい風に押されながら

人ごみに紛れる いつもの朝 

胸のポケットには君の写真 


凍てつく空を見上げ思う

春はまだまだ遠い場所にある

「頑張って」最後にエールをくれた


ありがとう 君からの 桜便り

愛しい 君からの 桜便り

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