(149) ひとり酒

(1)

男はいつでも願ってるのさ

惚れた女の幸せを

雨に降られりゃ 傘となり

風邪に吹かれりゃ 盾となる


決して気持ちを口には出さぬ

それが男の勲章よ

だけど本当は待っている

いつかおまえが気づくのを


(2)

「あなたはいつでも優しい男(ひと)ね」

惚れた女がささやいた

向こう見ずだと言われても

馬鹿な男と言われても


おまえの笑顔を守って見せる

それが男の心意気

だけど本当は知っている

きっと実らぬ恋だって


(3)

時には男は悲しいものさ

惚れた女が遠ざかる

好きな男と手を繋ぎ

俺にさよなら告げたのさ


明るく笑って「またな」と送る

それが男の甲斐性よ

だけどやっぱり辛くなる

だから今夜はひとり酒


おまえ忍んでひとり酒





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