(39)とうへんぼく (メロ先)

どうしてこうなるの?

あなたのせいだわ

「愛しています」なんて今更 言えない


けれども「気づいて」

心が叫ぶのよ


ひとりっきりの夜には

ため息 繰り返してる

にぶい男(ひと)ね 本当に


 何も分かってない


あなたはいつだって

私を見ていない

「とうへぼく」胸の奥でつぶやく


「好きだ」とたまには

言ったらどうなのよ


いつも冗談ばかりで

憎まれ口をたたいて

風のように去ってゆく


何も分かってない


「男勝り」なんて言わないで欲しい

「色気がない」なんて失礼しちゃう

すごい美人だと私 評判なのよ

あなたは知らないでしょうけれど


(関奏)


たまに優しい瞳 向けてくれるよね

切なすぎてそのたび泣きそうになっちゃうの


沈みそうな街角 すれ違う人の波

こんな時も あなたの背中 探している


ショウ ウインドウに映った まるで知らない私

ここに あなたがいるのなら笑顔になれるのに


早く捕まえてよ 私はここよ

どこを見てるの 何をしてるの

「とうへんぼく」


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