第24話 学園への襲撃

 次の日、学校では清闘連の女生徒と男子生徒の10人が連から抜けたいと長に訴えていた。


事情を聞くと、私立中学の金髪と銀髪の女生徒と戦って敗れ洗脳されたらしい。


清闘連女長は琢魔に負けてから清闘連への思い入れが薄くなっていたので、あっさり女生徒の退連を認めた。


男子の5人の意思は強く清闘連から抜けていった。


それを重大に思った清闘連男長は私立中学校のある学園の門に20名の男子生徒を連れて立っていた。


そして、金髪と銀髪の女生徒に出てくるように叫んだ。その話は女性校長に届いた。


「高等の運動部に門を守らせなさい」の一言で30人の運動部員が門に駆け付け、清闘連男長は渋々引き下がった。


そして上部組織の高校の清闘連と暴力団のOBに相談した。


暴力団のOBは「あの学園は有力な政治家が後にいる、うちの組も少し関わりがあるから、俺は遠慮させて貰う、後は任せる」と帰って行った。


高校生の清闘連長は「中坊の女子2人に12人もやられて、乗り込んでも負け犬見たいに帰って来る。意気地がないな」呆れたように話した。


「すみません。相手が高校生で30人も居たので」


「よし、私が30人用意する、お前の20人を合わせて50人だ、それでやろうぜ、清闘連の名誉の為に」


清闘連が50人で学園に行く事は倫理をインプットされた高校生より、金髪に情報が入った。


その事を校長に告げると「今回は人間同士で解決させましょう」と話した。


「えー 50人位なら又洗脳して魔気センサーを付けるのは私一人で出来ると思いますが?」


「余り派手に動くなとのゼノン様の指示です」


「つまんないな! ああ、アマン様、魔気センサーで何か分かりましたか?」


「セイニチのシールドが新しく張られた処が分かったが、セイニチの弟子がいて私達はそこには入れない」


「オルゴンの事も分からないですか?」


「分からない、まだ魔気が小さいからだと思う」


高中の清闘連は学園の門に鉄パイプを持って並んでいた。校内には高校の運動部員が30人程いた。


清闘連長は2人を出すように叫んだが、暫く返事は無かった。業を煮やした清闘連は「うおー」と雄叫びを揚げ突入した。


運動部員は雲の子を散らすように逃げた。清闘連は事務室のある校舎を目指して進んでいった。門の鉄の扉が電動で閉まった。


玄関に近づくと中からヘルメットを被って手にジュラルミンの盾と棒を持った男達が出て来た。同じ制服を着ていた。


50人以上いる機動隊だった、それでも激しく殴り合い、清闘連は全員倒された。校内で待機していた救急車で清闘連の生徒達は病院に送られた。


頭蓋骨陥没、失明など重症者が多かったが、落ちこぼれの生徒の父兄達は静観するしか無かった。


校長が清闘連の襲撃を事前に政治家に相談していた。


学園の理事長である政治家は激怒して、警察に依頼して機動隊を待機させた。

マスコミにも圧力を掛けた。


琢魔の中学校の清闘連の男子は登校して来なくなり清闘連は消滅した。

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