おはよう、好きな人。


 付き合う前は、いつもだらしないなぁと思っていたはずなのに。

「……ふふ」

「なあに?」

 なんでもないと笑って髪を撫で付けてあげる。ぴょこんと立った一房が、徐々に大人しくなっていった。

「ねぇ、好きよ」

「ん。僕も好きだよ」

 願わくばいつまでも。あなたの寝癖を、愛おしく感じていたい。




【お題:寝癖】

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