怪奇ショートショート 第2話

幽霊はいるのか、居るとしたらどんな存在なのか。

正雄は幽霊を信じてはいなくて、第一に見た事がない。見えないものを信じるとは言えない。だから自分には霊感はないと信じて来た。テレビで心霊写真が紹介されても自分は遂にみつけることが出来ないきない。

しかし、雰囲気の悪いところは感じることが出来た。近所のさる鉄道の高架下の片側二車線の国道の歩道なのだが、通るたびに高架下だから明るくない。その闇が深く感じられるのだ。そんなときは無意識に足早になる。会社の知り合いから聞いた話では。そのあたりで戦時中、朝鮮人の大量虐殺があったそうだ。それで雰囲気が悪いとのことだ。正雄はしかし、それと自分の霊感とは別に思っている。しかし恨みが溜まったフィールドが霊感を持った人に悪さをするのだろうかと、最近は思う。

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