第5話
翌朝、ギルドに行くと見慣れない依頼書があった。見ると【スライムテイマーを募集。珍しスライムを発見したものには100万リルを贈呈】といかにも怪しげな依頼書があった。
サンリューチュさん曰く辺境伯の趣味で出してるそうで、失敗すると死刑になることも有るらしい。こんな依頼書はほっとくに限る。
昨日の反省を生かし、森でまた刀術の練習をする。昨日よりコンパクトに刀は振れるが、足元がぐらつき体の芯がぶれる。
練習後にバウド猪の討伐に向かう昨日より畑に近い場所でさがすと2匹のバウド猪を発見。通り道とおぼしき場所にホールソイルを設定、上に草をおき、誘き寄せる。
バウド猪が勢い良く向かってくる。そのまま準備した落とし穴に落ちる。ナイスだ。簡単に捕まえれた。
倒した後は血抜きを行い、皮を矧いでからマジックバックに入れる。穴を埋めてさらに探す。
バウド猪ではないがシルバーホォックスの群れを確認、シルバーホォックスはEランクのモンスターで食用では無いが、皮と独特のたてがみが高値で売れるモンスターだ、毛皮はコートに、たてがみは薬品に使われる。
シルバーホォックスが4匹、この数ならいけるかも知れない。1匹を刀で攻撃、餌を食べている間に倒す。2匹目は驚き後ろの下がった時に倒す。先ずは順調だ。
残り1匹が攻めて来たが1匹ではたいした事が無いのでその場で倒す。
シルバーホォックスの皮剥はコツが有る。先ずはたてがみをきれいに取り外す。ここは汚しちゃいけない場所だ。その後、血抜きをして皮を剥ぐ。基本的にシルバーホォックスは食べ無いが外のモンスターの餌となるので適当な場所に放置した。
さらに奥に進みバウド猪1匹を発見。ホールソレルを使い穴を開ける。バウド猪を誘い込み。穴に落とし止めを指す。
何とレベルが上がった
レベル6
最大HP65
最大MP650
耐性9/E
俊敏3/D
胆力9/E
筋力8/D
知力9/D
幸運9/D
気配察知2/D
魔物察知5 /D
魔法 レベル
火魔法8/F、水魔法7/F、風魔法7/F、土魔法3/F、光魔法1/F、闇魔法1/F
基本スキル 剣術 9/D 槍術4/E テイムスキル4/E 身体強化 3/D
めちゃくちゃすげー。特に身体強化と土魔法やったね。延びてます。
でも不思議とHPが伸びない? 何故だレベル6なのにもっと伸びてもいい気がするけど何か有るのかな?
ギルドに来てバウド猪とシルバーホォックスを売り。サンリューチュさんにHPについて聞いてみた。一般的なレベル6だとHP250前後が基準になるらしいが身体強化がついているため問題無いだろうと言われた。身体強化が有るため同レベルの人より耐久性が高く問題は無いらしい。また職業によってもHPはかなり違うらしく今は気にすることが無いらしい。
サンリューチュさんと話しをしていると、ギルドマスターのランバートさんから声をかけられる。マスターの部屋に入ると商人のような人がいた。
ランバートさんから商人の紹介を受ける。
「リオン、この人は行商人のハマイルさん」
ハマイルさんに頭を下げる。
「ハマイルさんは辺境都市からこの辺り一帯で商売をしている行商人だ。少しハマイルさんの話しを聞いてもらえるか」
ハマイルさんがあまりに不思議な出来事でいまだに信じられないと言っているそれは
「隣村での出来事何ですが、1匹の人なっこいワイバーンが突然やって来まして。決して人は襲わないのですが、誰かを探しているようでして。
おそらくテイマーの方を探してらしゃっしゃると思います。
そのワイバーンは人を襲わずスライムばかり食べているのですから、おそらくテイマーの方から食用にスライムを与えられていたと思われます」
僕は直ぐぴんと来た。弟 ベリスのワイバーンだ。勝手にこっちに来て何をしてんだ。ベリスは何をしている?
ランバートさんがこっちを見ている「どうやら知っているようだな?」
「はい。おそらく僕の弟がテイムしたワイバーンだと思います」
ランバートさんが真剣な顔で言う「このままそのワイバーンがギルドに捕まるとワイバーンは殺される。マスターとして君に特別依頼を出したい。そのワイバーンを村から追い出してくれ、それが一番だ、やってくれるか?」
断っても問題だよな?
あいつら人のことを殺す位に嫌ってやがったのに。何でこんなに僕に迷惑をかけるんだ。
そうは思ったがトラブルに会っているのは無関係な人だ。
「ランバートさん、ハマイルさん色々とご迷惑をおかけしました。僕が行っても何も出来ないかもしれませんが向かわせて頂きます」
ランバートさんとハマイルさんが顔を見合せ喜んでいる。ハマイルさんが案内してくれる事になった。この辺は地図にのらない名前もない小さな村が点在しているらしくこの村もそんな村もらしい。
ハマイルさんと移動する、思ったより早くついた。村の護衛のような人が1人ワイバーンの前にいた。ハマイルさんを視ると大きく手を降ってくる。
「ハマイルさん悪かったギルドまで行ってくれて、この人かい?」
「初めましてテイマーをしていますリオンです」
「ああよろしくな、おれはこの村の猟師で、ババヤだ、悪いがあのワイバーンだ」
ワイバーンの近くに行くと喜びの余りワイバーンが飛んで来た。ワイバーンを制して大人しくさせると、ハマイルさんババヤさんがおお~と感心の余り声を出した。
ワイバーンに話しをきく
ギャワンギャン「リオンが出て行ってからスカルプのドラゴンが酷いんだ。ずっと僕を食べようとして来る。だから逃げて来たんだよ」
「ベリスは止めさせなかったのか?」
ブルブルと顔を横にふる
「ベニスの言うこと何て聞くわけ無いだろう。あのドラゴン達もリオンがいたから大人しくしていただけなのに。だから僕が逃げて来たんだよ」
「でもな。お前はスライムしか食べないだろう?僕の近くにはおいて置けないよ」
顔を硬直させて必死に違うと言ってきた。
「違うよ。僕が敵にやられてリオンが助けてくれた時、その時にベニスがこっそりとやってきて勝手にテイムしたんだ。
それも食事はスライムだけって変な拘束をつけてさ、だいたい、僕達の主食。リザードマンやオークとかだよ。だからいつもお腹ペコペコだよ」
「わかった、強制的に契約解除しても良い、ただしこの方法は別の人にテイムされる必要が有る。ベニスよりまともな人を探すから少し待ってくれるか?」
「リオン良いのかい? やった。逃げてきたかいが有ったってもんだ。リオンが紹介してくれる人ならベニスよりましだろう?それで良いよ」何かうきうきしているな。
ハマイルさんとババヤさんにこの村でMPが100を越えてる人がいるか聞くとババヤさんが越えているらしい。
テイムするには、魔力を通じて契約を行う。このワイバーンなら、契約には最低でも魔力50は必要。だが安全を確保するにはやはり魔力100は欲しい。
ババヤさんにちょっとお願いしてみるか
「ババヤさん、このワイバーンは新たにテイムしてくれる人を探している。良ければババヤさんがテイムしてもらえないだろうか?」
「俺がか、でもモンスターをテイムしたことは無いぞ」
「大丈夫です。難しい事はしなくてもいいです。何かあった時にこの村を守るように伝えますから、それと緊急な事があった時のルールを決めれば問題有りません」
「緊急の時のルールって」
「このワイバーンが対処できないと判断したモンスターが襲来した場合等の連絡をどうするかです。
通常、モンスターはワイバーンが近くにいると思うと余程の事がない限り近づきません。
ワイバーンが対処で出来ないモンスターだと、ギルドマスターでも対処出来ないので仕方ありません。食事も心配いりません、自分で取って来るように言いますから」
ババヤさんがかなり怖がっていたが何とか了解してくれた。
ワイバーンに話しをする
「これからこの人がお前の主人だ。やってもらうのは自分で餌を取ること。
自分より弱いモンスターがこの村を襲ってきた時はそのモンスターは討伐する事。
自分でもどうにも出来ない時は村の中心でババヤさんに逃げろと伝える事。出来るか?」
「本当にそんな事で良いの?自分で餌取って食べて良いの?本当に?」
ワイバーンが驚いた顔をしている。
ババヤさんにも同じように説明すると問題無いと言われた。むしろ餌の準備は難しいと言って笑って言う。
後で名前もないつけるように伝えると、ワイバーンとババヤさんを向かい合わせテイマーの登録をした。以前の登録は強制キャンセル。
弟ベニスのテイムスキル自体が未熟であるため簡単に行う事が出来た。
ワイバーンとババヤさんに別れを告げてアメール村に戻る。ランバートさんに結果報告をした。
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順位が1200番第になりました。有り難うございます。
未だたいした順位出はないですが初めての順位で驚きと嬉しさでいっぱいです。(゜ロ゜!!!
これからも読んで頂けるように頑張ります。
有り難うございます。(o^O^o)
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