春の花弁は

雨に濡れて


道には 真っ赤な 欠片カケラが 敷き詰められた。


血に濡れたような あか



再び の下の 血を吸い込んだかのような


鮮血にも 似た あか



赤い欠片カケラが 

道を ふさいで

根本を いろど


急ぎ行く 季節に

叛意はんいを 示すが如く



雨に濡れた 紅が

早すぎる散り時を

うらむがごと



に たたず




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