夏休みの朝は、

畑の畦道あぜみちを抜けて

朝露に濡れた木々のもと


神聖な空間の片隅で

砂音混じりのラジオが響く



小さな羽虫に生き血を吸われ


首から下げたカードに印をもらい


照り出した太陽を背にして

帰路を急ぐ


薄れた記憶は

これを美化する

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