彼岸花

キミは突然やってくる

何の前触れもなく

ある日突然


いつから そこに居たのか

いつまで そのに居るのか


ある日突然 姿を現すだけでなく

その身一つのキミの姿

直立不動と言わんばかりの

花冠を誇らしげに掲げる


繊細なようで

燃えているようで

ただただ天を仰ぐ

キミの花冠


天上で紡がれた織物は

キミの花冠と同じだろうか


彼の地でもキミは咲くという

尊き方の足元で 




それでも、

僕は、葉のないキミを不気味に思うよ

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