【予告】

　小暮樹里と乾由貴に再び下された調査命令。それは本州最北の地で発生した、宇宙人を自称する男による隣人惨殺事件だった。勾留期間のタイムリミットの中、由貴はその男の簡易鑑定を試み、樹里は彼が凶行に至った背景に迫ろうとする。一方の実宇はUFO追跡サイトを片手に彼は宇宙人だと断言する。

　犯行理由を「ダイバーシティ・アンド・インクルージョン」と嘯く男。彼の周囲に浮上する怪しげな健康食品とその販売業者。一方、滅多刺しにされた被害者の周辺にも奇妙な人間関係が広がっていた。

　そして続々登場する、宇宙生物、宇宙細菌、銀河のパワー。石黒一成との対決の記憶のために、一行はその突拍子もなさを否定できない。複雑を極める犯罪心理とともに浮かび上がるのは、人の心を狂気へ至らしめる、あまりにも呆気ない方法だった。

　小暮樹里と乾由貴を苛む思考の袋小路。果たして男は何者なのか。そして宇宙人は実在するのか？　津軽海峡を望む街に、宇宙からの来訪者は現れるのか？

　AN-BALANCE:日本非科学紀行第2話『わたしは宇宙人』は10月上旬更新開始予定。

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