第7話

 雨が弱まる。

 仁枝はヘルメットを巣穴の出入り口から外す。木の木陰を見つけ、そこに避難したためそこまで濡れずにすんだ。

 ハムスターたちが巣穴のから、ひょこひょこと顔を出す。

 仁枝はハムスターたちを愛らしいと思った。


 巣穴のがら続々と顔を出すハムスターたち。

「どうやら、助かったようだ」

「1匹も被害が出なかった」

「これはあの巨大生物のおかげかな」

「そうだな。感謝しよう」

 ハムスターたちは、仁枝を見上げた。

 そこから、仁枝とハムスターたちの共同生活が始まった。

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