だいじに、ね

少し小説みたいになっています。

ここに載せるかも迷いました……。


◆◇◆


明日に縋って、生きていた。

「明日になれば、今日よりも上手く行く」

そんな妄想ばっかりを抱えていた

もちろん、上手く行くことなんて殆どない

それでも、現実から目を逸らして

布団の中で目を瞑って

「明日はうまく行く」って心の中で唱えてる

上手くいかないことを、

昨日のうちからわかってるのに


なかなか寝つけなくて、本を開く

その本は、昔読んだことのあるもので、


主人公がつぶやいてた、一言が目に飛び込む


───どうして、

明日が今日より悪くないと信じられる?


昔の記憶を思い出していく

最初、この言葉を見た時は

「たしかに!」って思ったんだ

それだけだった

あの時は、まだ人生が楽しかったから

そこまで何も思わなかったのかもしれない


それから時間が経って、

今、この小説を読んだ

ちょっとだけ、思ったんだ

「悪くないと信じたいから」なのかなもな

って

極論になっちゃうけど、行く先々

全てが悪いものと考えるよりも

全てが良いと思った方が

少しは、気が楽になるでしょ?

僕らのこころは弱くて、脆くて

そのくせに、意地っ張りだから

少しずつ、優しくしないといけないんだ





だから、





もうすこし、

自分に優しくなれますように、

って


願った瞬間

眠気が僕を連れてっていった

やさしく、そっと。

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