第2話

雲の上は真っ白な世界です。

そこに木の扉があります。

古くなった飴色というか焦茶色というか上等な色合いの、重そうな扉です。

わかっているのはそこまで。

引き戸なのか吊り戸なのか城門なのか、開ける人によって変わります。

扉が開くと鈴の音が響きます。


マスター「いらっしゃい」

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