ティアラのお茶会部屋
tomomo256
第1話 ティアラの手紙1
『お元気ですか?そちらでの生活は楽しいですか?お勉強は難しいですか?』
「えーっと、それから…」
ティアラは伯爵家の自室で手紙を書いていた。
隣国のコランダムという場所へ留学しまったカイル様。以前はよく彼の妹ソフィアと三人で遊んでいた。あれから私は11歳。カイル様は16歳になる。
『私もコランダムのことをソフィアと一緒に調べてみました。けれど、カイル様のいる首都以外は頭に入らず、いつの間にか眠ってしまいました。カイル様、もしコランダムで楽しいものを見つけたら教えてください。』
『カイル様は長期休みには帰ってくるのですか?返ってきたらまたいっぱい遊びましょうね。』
『それから、リボンを送ります。この前のお手紙で、髪が伸びたと書いてあったので。どうぞ使ってください』
「これでいいかなぁ。いっぱい書いたら読むの大変かなぁ」
メイドのマリアが言っていたのだ。男性は沢山話を振られると疲れてしまうのだと。
「カイル様、あまり喋る方じゃないし…お返事帰ってきたらまた書こうかな」
『書きたいことは沢山あるのですが、我慢します。帰ってきたらいっぱいお話します。その時まで』
『待ってます』
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