第一印象って当てにならないよね。
前略
テレビを見ながら寝てしまうお父様
イケメンの無表情が帰ってきました。
★異世界にトリップしましたが、何の能力も無くて生きるだけで精一杯です!★
納得はいかないものの、大人な対応でホワイトさんを許してあげることにしました。
仕方ない、これでルゼルたんを教育担当から外される方が辛い。
とりあえず、イケオジ宰相から異世界人の話は聞けた。
一人は白百合の聖女
もう一人は薔薇の乙女と呼ばれている魔道士団副団長
なんか、あれね。
色々な作品に出て来そうな雰囲気ね。
なんて乙女ゲー??
名前を聞いた感じは日本人じゃ無いかとは思う。
宰相から彼女達と交流するか聞かれたが御免被る。
立場を確立している彼女たちを見ると絶対劣等感感じて自分が潰れる。
宰相曰く、二人の仲は微妙らしい。
先に来ている二人が不仲であれば、私が交流して仲良くできる確率も低いかもしれない。
であれば、交流を持つのは落ち着いてからの方がいい。
今の私は生存本能が強いから攻撃的だぞ?
たぶん。
とりあえず、部屋の準備は今日中に、証明書発行は明日、仕事の斡旋は3日後までにしてくれるように手配してくれた。
隣の秘書さんは仕事増えた…とげんなりしている。
空き部屋確認して来ますと言って出て行って。
すまんね、生きるためだ。
許してくれ。
買い物は明日、証明書と一緒にお金を渡してもらえる事になった。
勿論、円じゃない。
ルーニーって呼ぶらしいが人の名前っぽいな。
忘れそう。
お金の計算も分からないので、明日もホワイトさんがついて来てくれる事になった。
今後の相談をしていると、秘書さんが戻ってきた。
部屋が確保できたらしい。
もしかして、この人仕事できる!!
最低限な物はあるらしいので、部屋に向かう事にした。
秘書さんに案内しますって言われたのでついて行こうとするとホワイトさんも宰相も着いてきた。
それを見た秘書さんが宰相にブチギレた。
「あんたは仕事してくれ!!」
「嫌だ!!私も部屋みたい!!」
「書類溜まってるんです!!仕事して!!」
「見たらするから!!お願い!!」
この宰相で、この国大丈夫なのかな??
「あんた、前もおんなじようなこと言って3時間帰って来なかったじゃないか!!だめ!!」
「えー!!!意地悪ダメだよぉ!!オジサンには休憩も必要なの!!」
本当に大丈夫なのかな???
「大丈夫だ。
二人はいつもこんな感じだ。」
ホワイトさんが何かを察したのか、大丈夫だと頷いた。
大丈夫な要素が分からん。
結局、秘書さんが折れて皆んなで行く事になった。
秘書さん、大変だな…
部屋まで行く間に、自己紹介をしていない事に気づいた宰相が秘書さんとあわせて教えてくれた。
宰相がトラヴィス・マーティン
秘書さんがクレイ・スミス
仲良くしてねって宰相がウインクをしてくる。
イケオジは可愛い路線だったか。
名前が覚えにくいと言ったら愛称でいいよって言うので課長と名付けた。
課長の意味がわからない皆さんは、カチョー?とよく分からなそうだが、気にしてダメだ。
部屋に着くと賃貸の1Kのような部屋だった。
日当たりも良さそうだ。
今夕方だけど。
要望した湯船もあって広めだ。
お風呂に浸からないと次の日の疲れの取れ具合が違うんだよな。
年か?
「すごく良いですね。
ありがとうございます。」
「気に入って頂けたので有れば良かったです。
周りも住み込み侍女達ばかりなので安心してください。」
スミスさんが部屋の鍵をくれた。
まずは第一段階の住は確保したぞ。
よしよし。
「スミスくーん、もっと広い部屋無かったの?
私が遊びに来たようのチェスとか置けないよ?」
課長、絶対サボりにくるだろ。
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