第12話 特訓③
……転入試験まで残り1週間……
カナとの戦闘の後、俺はひたすらに1週間刀を振り続けた。あの時の俺に足りなかったものは、カナの魔法に耐える力、相手の隙を定める目そして刀の波動に魔力を乗せる速さだ。
俺はこれを身につける為この1週間練習し続けた!もう一度カナに戦いを挑む!
「カナ! リベンジだ!」
「いいだろう!」
「ぐは!」
あっという間にやられてしまった。なぜだ。俺は何のために特訓をしていた。
「ごめんダイスくん。実は前戦った時手加減してたんだよね。」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ま、まぁカナと戦うわけじゃないし、別に勝てなくても良いんだけど。
逆にこんなに強い人が仲間なんて心づよ……
まじか……
「ダイスくん? 大丈夫?」
「お、おう。」
気を取り直して。試験まで残り1週間となった今、カナには劣らないが自分の欠点はかなり解決させれたと思っている。だがまだ時間はある。特訓を続け1週間後には完璧にして試験に挑めるようにする。
……転入試験まで残り5日……
ここまでくればもうやり残すことはない。俺が感じていた欠点は全て解決した。
カナの魔法を耐えるのは、反動を手ではなく足に流す。そして相手の隙を定める目を鍛えるため街歩く女性のスカートが捲れる瞬間を見つけまくった。
そして最後に刀の波動に魔力を乗せる速さはひたすらに練習をした。
あとはこれらをさらに5日間極めるだけだ。基本ができてるならそれを極めるのみ!ここからはやったもん勝ちだ。
「ダイス! 見て! 私の魔法!」
カナは魔法を発動し目の前にあった気を一瞬でみじん切りにしてしまった。
ま、またレベルが上がってる……
……転入試験まで残り3日……
「ダイス! 見て! 前出来たみじん切りを強化したの!」
カナは前よりも早く、細かく木をみじん切りにした。
「これで転入試験は安心ね!」
「お前、相手みじん切りにするつもりか?」
「当たり前じゃない!」
「いや、するなぁぁぁぁぁぁ!」
……転入試験試験まで残り1日……
いよいよ明日、試験当日である。カナの魔法は予想以上にレベルアップしており、それに劣らぬよう俺も剣術をこの1ヶ月練習し続けた。
「カナ、作戦としてはカナの魔法で攻撃を続けそれで出来た隙に俺が刀を振るう。」
「わかった! みじん切りにしてやるわ!」
「いやそれはやめろ?」
「大丈夫! 少し手加減するから!」
本当に少しの手加減で済むかはわからないが、とりあえず
明日は悔いの残らないように戦う!
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