現代に生きる勇者の少年

マナピナ

第1章 プロローグ

第1 美樹✕圭介

 私は山瀬美樹、この春高校生と成り好きな彼も一緒です。

朝の待ち合わせには約束時間より早く着いて、彼が笑顔で走って来るのを見るのが幸せです。


「美樹ちゃーん」


 今日も凄く爽やかな笑顔で手を振りながら走ってくる圭介。


「ハァハァ、ごめんね今日も待たせちゃって、ハァハァ」


 彼が幼馴染で大好きな中野圭介、、何時でも優しくて、一生離れたく無い位大好き。


「今日も元気に学校へ行こうか、美樹ちゃん」


「そうだね遅刻すると罰当番あるし」


 二人の間には多少距離がある、もっとくっついても良いと思うんだけど、私の制服姿に圭介も緊張してくれてるのかな?


「圭介君、歩くの早いよ」、


「ああ、ごめんね」


「うん」


 私の差し出した手を取ると並んで歩き始めた。


「俺はね毎日の登校時間が一日の始まりだって考えてるんだよ」


 そんな風に思ってくれてたんだ。


「美樹はそう言うのは無いの?」


「私も同じかなぁ、今日も圭介君と居られると思えば一日が始まった感じよ」




 私は2年前に心臓の病気が見つかり入院を余儀なくされた、その時に毎日見舞いへと来てくれてたのが圭介だった。

将来を諦めていた時に勇気を貰い、適合する心臓が見つかると言う奇跡まで起きて今を過ごす事が出来ている。


「美樹ちゃん、美樹美樹ちゃーん」


「あ、ああごめん」


「調子でも悪いの?」


「大丈夫、遅刻するから急ごう」


「うん」










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