運極振りマニアが行くVRMMO!
ぷるにる
ストーリーおぶ王国
プロローグ
「うーむ…やはり運極振りは最高だな。同志が居ないのが唯一の欠点か。」
自由と運極振りをこよなく愛する少年…羽鳥極運はプレイしていた自由度が高いVRが売りの『フリーダム』をログアウトし、ソフトを棚に立てかけた。
「自由度自体は悪くないんだがなぁ…いかんせん行動制限が痛すぎる。」
この少年には不満があった。そう、真の意味でなんでもできるゲームというのが存在しないことだ。どんなゲームといえども無制限のマップや無限のレシピ、どんなオリジナル武器も作れるほどの容量など持ち合わせるわけもなく。自由度が高いと謳っているゲームも他のゲームからすると自由度が高いというだけであり、さらには高い自由度を得るために少なからず犠牲にする場所ももちろん存在するのだ。だがゲーマーというのは1つのゲームをプレイするとさらに面白いものを求める人種。そんなゲームは存在しないと知りながらもつい呟いてしまう。
「どこかに何をやっても制限をくらわなくて、なおかつなんの綻びもない神ゲーは存在しないかなぁ!」
そんな時である。
惰性で見ていたテレビにこんなCMが流れた。
『冒険者の歩みを止めるものは何もなく、この世界にできないことなど1つたりとて存在しない!世界が待ち望むものは勇者ではない!自由の精神を持つものだ!』
聞いたこともない会社が自信ありげに自由だ!と銘打っている。ぶっちゃけ怪しい。それはもう怪しい。のだが…ゲーマー魂が疼いている。このゲームは神ゲーだと彼の十数年培ってきた
「『Freedom・Advance・Online』ね…ククク、これはもうやるしかねぇよなぁ!」
こうしてこの世界に幸運に愛された少年が舞い降りた。これがどんな結果を
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