6/25 『ランチ酒』原田ひ香
6月25日。宇都宮のホテルにて。「起きれるのお?」とからかわれつつ心配されつつしていた私は、なんと8時半にすっと目覚めた。
それから朝食。近くにあった喫茶店のモーニングを食べてみる。いいお値段のコーヒーは不思議とフルーティーな味がして、すごくおいしかった。厚切りパンのピザトーストも好きな感じ。
それから、駅前の餃子像を探して歩き回る。まだ朝なのに日差しが強い。見つけるころには暑さでへとへとになっていて、ホテルで少し休憩。
その間に読書。原田ひ香さんの『ランチ酒』。夜にお勤めをしている女性が、おいしいランチとお酒を楽しむ短編集。料理がどれもおいしそうで、かつ人間ドラマもほどよくあって、とても楽しい小説だ。こんなのが書いてみたいなあ、と夢想する。
読み終わってからは、新川帆立さんの『元彼の遺言状』に手を出す。出鼻から、プロポーズをされた主人公(女性弁護士)が、「何その安い指輪、馬鹿にしてるの?」とブチギレていて度肝を抜かれた。
10時半ごろにチェックアウト。宇都宮タワーへ向かう。公園の入り口が分かりづらくて、無駄に車でぐるぐるしてしまった。駐車は上手にできたので上達を感じた。
大きな自然公園の中、急な階段を長いこと上った先に、タワーはあった。眺めは綺麗だった。が、展望台以外何もないところだ。10分もせず降りた。それから売店でソフトクリームを食べたり、大きなつり橋を途中までわたってみたり。そんなこんなで宇都宮をあとにする。
帰路。車線変更も高速道路も慣れたものである。みんなが追い越していくトラックの後ろをのんびり走る。かたくなに左車線しか走らなかったのは、追い越しができる自信がないからである。
それにしても今日は暑い。車の温度計が37度を示していた時はびっくりした。今年初めて経験する真夏日だった。途中のパーキングエリアで妹がクレミアを買ったら、10秒もたたずぼたぼた溶け出したらしく、車で待っていた私に「お姉ちゃん助けて」と電話がかかってきた。妹は肘までべとべとになっていた。
そんなこんなで、レンタカーの返却場所へ無事到着。予定より5時間ほど早く返したので、28円返金されるらしい。やったー。28円。28円か。
それから妹が「カラオケ行きたい!」というので、妹とともに我が家(近くにカラオケがある)まで歩く。自転車では20分程度の道だが、歩くと1時間近くかかる。時刻は3時過ぎ。一番暑い時間帯。自転車を押しながら歩く私と、日傘をさして歩く妹と、だんだん脳みそがとけてくる。だんだん口が重くなる中、「あついーあついーよ日差しがあついー」と即興の替え歌を作ったりしていた。
家につくと、少し休憩して、カラオケ。最初に歌った「ないものねだり」で93点を叩き出す。やった。ちなみにそれが今回のカラオケの最高得点だった。次点でクリープハイプの「栞」。歌い方がAdoさんに似ている妹は、「そこまで言うならAdoさん入れてやるよお」と歌った「うっせえわ」で92点(これが妹の最高得点だった)を叩き出していた。妹は大笑いしていた。
おいしいもの(特にアイス)をたくさんたべ、たくさんおしゃべりをして、車の中でもカラオケでも歌ったりして、楽しい旅行だった。
今度は妹の運転で、仙台に牛タンを食べに行く予定。いつになるかは未定。
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