あらすじ(フィクションです)

 出張のため快速列車に乗った主人公。最初は満員だった乗客も徐々に減ってきて、とうとう座席に座れるようになった。

 見るともなしに景色を眺めていると、だんだん眠気が訪れ、少しの間眠ってしまう。気づいた時には20人程いた車内の半数ぐらいしか乗客がいなかった。眠っていたと言っても浅い眠りだったので停車したら気づいたはずだ。

 少しの違和感を持って車内を観察していると、窓の外からの炭ような黒い手が現れ、素早く窓を開けていった。側にいた乗客は悲鳴を上げる間も無く窓の外へ吸い込まれていく。即死だろう。

 主人公はごくりと唾を飲み込み、思考を巡らせた。


(思いつくことは一つしかない)


 ——しかし、認めたくはなかった。

 されているという現状を……。

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